妙高山(2454m)~火打山(2461.8m) 笹ヶ峰より |
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2011.10/12(水)~13(木) | 11(火)前夜泊 |
昨年の紅葉の時期に色んな記録の中から見つけた妙高と火打、 どのHPの記録を見ても『これ程の紅葉は…』と絶賛だった。 そんな訳で一年したためて今年の良い時期のタイミングを計りながら 天気予報と睨めっこ。 この時期しか無い! そう決心したのはやはり昨年の色んなブログの時期をみて この時期、この日の決行となった。 平日なんで単独となるが久しぶりのテント泊に気持ちも高鳴る、久しぶりが故に 体力が持つかどうか心配だ。ちょっと距離もあるし… だが、妙高高原へ行くのは昔懐かしく、帰りの下山を早めて、温泉や蕎麦の計画も含め 楽しい山行となる事を期待して慎重な単独運転で前夜泊で出かける。 |
10/11(前夜泊)~/12(水)
火曜日は仕事を終えての出発で流石に下道で、と言う訳に行かず高速を走る。目的地笹ヶ峰まで ナビを設定すると丁度300㎞、4時間の道程となるが何時もの様にナビの時間は縮められるだろう。 18:30出発の22:00着位ならゆっくり飲んでぐっすり眠れるかな? 高速を只管スピードを上げて伊那谷を車窓から眺めて走ればあっという間に松本だ。 此処からは久しぶりに走る道かな?長野を過ぎて須坂辺りからの夜景は右も左も凄く綺麗で 夜のハイウエーもなかなか楽しいな、車内にはSOSが流れる。そうこうしていると妙高高原インターだ。 此処から残り18㎞、杉野原のスキーを思い出しながら笹ヶ峰に上っていく、 猛烈な吹雪で車に閉籠ってバーベキューやったのを思い出すなぁ。 笹ヶ峰登山口到着までのドライブウエイは夜でも紅葉の色付きがわかる位 綺麗な木々の葉が車のライトに照らし出されて浮き立って映し出される。 明日が猛烈に楽しみになる。 到着は21:40、意外に早く着きました。 あの時と同じように車の中での独宴会を楽しみ眠りに就いたのは24:00丁度だ。 翌朝は合わせておいた目覚ましで4:45に起床、外はまだ暗い!準備をして軽くお腹を満たし 5:30出発だ。気の早い人達が3パーティ程既に出かけて行った後だ。 登山口はりっぱな門構えで、くぐり抜ければ別世界、タイムトンネルをくぐる様な気分で良い。 出始めから広葉樹林の雑木林が続き広葉真っ盛りだ、何とも言えない洗われた気分で整備された 登山道を進めば笹ヶ峰周遊道と合流しこれでもかぁ!と整備された木道だ。右も左もブナの林の 中を更に歩き詰めるとやがて大きな水の落ちる音が聞こえると同時に大きな沢に到着だ、 黒沢だ。ここからの赤の交じる紅葉は見事だ。橋を渡り野鳥の囀りに導かれながら 更に深みを増した彩の中に身を溶け込ませながら登れば九十九折の十二曲りの始まりだ。 此処も大きなブナとダケカンバも交じり彩の競演中だ。立ち止まりつつ、見上げつつ、 なかなか前に進めない、今、この時に此処に居られる事に感謝だ。 十二曲りを過ぎると思いっきりの急登となり少し汗をかくが登り切ってしまえば 平坦な岩場の登山道となりやがて富士見平に到着する。火打、妙高との分岐だ。 横浜から来られた8人のパーティと出合い、話せば毎年妙高と火打を交互に登っているそうな。 今年は火打ちへ…と此処で出合いここでサヨナラだ。 路~交差点~ を思い出すが朝からは歌えないなぁ 少し下ると一気に世界が変わる、黒沢岳の麓に広がる広大な湿地帯だ!素晴らしい! これだけで此処まで来て良かったと思わされる。この時『DESPERADO』が耳に流れ更に昂ぶる。 目の前に優しい黒沢岳を見ながらコマドリ?に導かれながら…頬を撫でる風をたどってやがて 黒沢ヒュッテに到着だ。8:30 少し休憩する。 |
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ブナの紅葉 | 赤も交じって | 楓 | 石道 | 富士見平 | ||
黒沢岳と麓の湿地帯 | 木道沿いのカンバ | 黒沢ヒュッテ | ||||
ここから妙高へのアプローチは皆がそうする様にザックをデポして 必要最小限の荷物をアタックザックに詰め込んで登頂目指す。 周りの休憩ベンチ等にはそんな人達の荷が置かれている。 三脚とカメラ、少しの食料と飲み物、救急用装備のみで身軽になり 前日までの雨でぬかるんだ登山道をぐんぐん登る、直ぐに大蔵乗越だ ここで今まで見えなかった妙高山が目の前に聳える。 もっと荒々しい山を思い浮かべていたが意外に丸っこく ひょうきんな感で目に映る。 それにしてもこの外輪山は急登続きだ。一気に下り長助池を回り込む 様にトラバースして、燕温泉の思い出の『河原の湯』に下山する 登山道と分岐すれば一気に急登で妙高へ登り詰める。 所々色付きの名残はあるが概ね枯れ落ちてしまったようだ。 |
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全様を表した妙高山 | 長助池 俯瞰 | |||||
紅葉 | 河原の湯への分岐 | |||||
途中多くの人達と擦れ違い人気の高さを伺わせるが、結構な急登だ、頂上近くでは先日降り積もった 雪の名残もあり、冬が直ぐそこまで近づいている事を感じる。 頂上間近に妙高大神の祠があり、ついつい手を合わせてしまうのだが何時もの様に二つのお祈りをして 頂上制覇だ。10;31、登山口から5時間の道程だった。 残念ながらロケーションは半分で火打~東方面は良いが、燕、赤倉、黒姫方面は雲中で何も見えない 志賀方面に期待したのだが残念だ。 写真を撮り軽くお腹を満たしゆっくりしているとどんどん人が多くなり、下山に追いやられてしまった。 それでも40分程景色を楽しみ来た道を折り返す。 下りは一気、外輪山までのトラバースで朝とは違う陽を浴びた大倉山を写真に撮り 大倉乗越へ休まず登り詰め黒沢ヒュッテに到着だ。荷を整理して昼食をしっかり摂り高谷池ヒュッテ テント場に向けて茶臼山への稜線を登る。 笹が眩しく風が爽やかで本当に気持ちが良い、この高原のなんと優しくやすらかな事か? 聞こえるのは野鳥の囀りと雲の流れる音だけだ、ここに居る今の自分が羨ましく思える ずっとこのままで… |
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黒沢ヒュッテから高谷池までの 道すがら黒沢を、ヒュッテ方面を 眼下の池塘を…と余す所なく 楽しい心に残る道である。 茶臼山から緩やかに下れば またまた広がる高谷池、 紅葉は通り過ぎたようだが それでも暖か味が広がる 懐かしい所だ。 ヒュッテでテントの受付を済ませ ピークなら一杯のテン場だが 今日は空いて居る 館、設営だ |
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妙高頂上 | 東からの雲竜 | カンバの木 | 見下ろす黒沢 | |||
火打~焼山 |
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高谷池 | 高谷池ヒュッテ | |||||
今宵の館 |
高谷池の夕暮れ |
静かに時が流れ 暮れゆく今日の終わりをここで受け入れる 自然の中で一体となる自分と山々 感じられるだけ感じていたい 人生も同じだ 人との繋がり、交わり、感情、 感じられるだけ感じていたい… 少しのアルコールが気分を落ち着かせ 深い眠りに誘うのに 多くの時間は不要だったようだ。 |
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寒さも感じず熟睡したようで目覚めれば5:00時を過ぎた所でまだ真っ暗だ。 簡単な朝食を済ませ必要最小限の荷を背負って館を離れる。 ヒュッテのベンチには出かけの準備の人達で賑わっている、こんなに多くの人が 泊まっていたんだ。 整備された木道を行くと岩場の道となり高谷池を離れて登って行く。 直ぐに広く開けた湿地帯が目の前に現れるのだが、これがまた素晴らしい。 天狗の庭だ。 冬の大量の雪がこの池塘を創り出し初夏のハクサンコザクラなどの 高山植物の開花時は紅葉の時期とは違った華やかさで素晴らしいらしい、 是非来年は夏にも来たいな!既に自分の頭の中では、大好きな場所にランクアップだ。 |
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天狗の庭から木道伝いに湿地帯を歩き、いよいよ目の前の火打へと 岩場の登山道を登れば白馬連峰から南へ連なる北アルプスが 少し雪を纏い綺麗だ。 北側には雷菱、東には妙高、南には戸隠連峰、 雲に隠れた朝陽を緩やかに浴びながら山々が活動を開始している様だ ここは本当に至れり尽くせりの登山道で目的の頂上までは木道の 階段が敷き詰められている様だ。 野鳥が飛び交う低木のダケカンバの間を気持ちよく歩けば 雷鳥平に着く。北斜面なのかしっかり雪が残っている。 その先からは火打を目の前に見ながら木の階段を上り詰める。 途中番かな?二羽の雷鳥に出会えた。 やがて頂上だ! またまた独り占めだ! 三脚を立て360度の大パノラマを撮りまくり景色を堪能する。 |
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高谷池を後に | 火打に向けて | ||||||
天狗の庭から火打山 | |||||||
朝陽 | 見下ろせば天狗の庭と戸隠 | 行きに出会った雷鳥 | |||||
頂上より白馬 | |||||||
天狗の庭と戸隠 | |||||||
戸隠から西の山々 | |||||||
焼山から北の山々 | |||||||
妙高山 | 富士山 | ||||||
単独の若者が後から来て話を聞くと、ここが好きで 今年4回目だが今日が一番遠くまで見渡せる!らしい。 少し雲が覆っているが確かにロケーションは素晴らしい。 薄雲と山の連なりが重なって、水墨画の様に浮き立って見える。 一時間ほどゆっくりして、今回はとっても名残惜しいが 頂上を後にする。 下山途中多くの登山者に擦れ違ったが、 それ以上に出会えて嬉しかったのは雷鳥だ! 帰りにもまた別の雷鳥三羽と会うことが出来、もう最高だ。 白い羽が多く、冬の支度中?って感じかな? |
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火打山頂上にて | |||||||
妙高と言い、火打と言い、 その懐に広がる大きな湿地 この湿地が山を更に魅力的に 装飾してくれていて 素晴らしい世界を 創り上げている。 とにかく 大好きな山になりました。 |
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煙を上げる焼山 | 三羽の雷鳥 | ||||||
来た道を下山し、名残惜しく思いながら天狗の庭を後にして高谷池に到着。 火打山を見ながらのテント撤収はついついゆっくりで一時間もかかってしまった。 後は黒沢岳を東の西を巻く様に、見ながら高谷池ヒュッテを西に見ながら大きなネマガリタケの 根っこを踏みながらダケカンバの大木の中を下れば富士見平で来た道と合流する。 途中野鳥の囀りに誘われてカメラを構えたり、陽の当たるモミジの色を楽しんだりで 楽しい下山となった。 一度行ったことのある妙高ホテルに電話すると、日帰り温泉は15時かららしく諦めて 杉野原スキー場下にある公共施設の温泉でさっぱりして、今回の山行のもう一つの目的である 戸隠の『うづらや』へ向かう。 ここは大人気で行列が出来ていて40分位並んだ。 独りで並んでまでも待つ自分に、ご主人は気遣いしてくれて、それがとても嬉しかったなぁ 中社もしっかりお参りして、七曲を経て善光寺横を過ぎ19号を懐かしく走り 豊科から高速で家路を急ぎました。 |
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下山途中に見る見事な紅葉 | |||||||
今回はとっても充実した山行で 奥又白池同様に毎年でもいいくらい訪れたい山になりました。 又、来ますよ。 |
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手を合わせた | 独りで | ||||||
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