三回目となる従兄との山行を、予てから行きたかった鹿島槍ケ岳に的を充てて 天気も良さそうだし…と言う事で計画決行だ。 南峰~北峰のドデンとカッコいい双耳峰の山だ。両方の頂きを頂こう?と言う計画だ。 初日は爺ヶ岳の三つの頂きを制覇し、翌日、鹿島槍ケ岳満喫で下山… そんな思いを巡らせて前日の夜従兄を迎えに行く。 |
9/21(金) 扇沢登山口、前夜泊
仕事を終えて迎えに行ったのは19時を少し過ぎた頃だ。 久しぶりに会う従兄の山行話を聞きながら高速を豊科に向けて快調に走る。 豊科からは穂高川を渡り高瀬川沿いに大町へ向かい、先週も来ている扇沢の駐車場へ… 鹿島槍への登山口は扇沢の駐車場より少し手前にあるのだが、先週は此処まで駐車場の空きを待つ 車列が出来ていたのを思い出す。 車は何台か停まっているが22時着の我が愛車は碑のある直ぐ横の平らな絶好の場所を確保できた。 後はオノズト宴の会場を荷台に作り、前回の浅間山での苦い事にならない様、 少し控えめの酒盛りとなる、が、やはり少々飲み過ぎかな? 空は曇り模様で明日からの天気が少し心配になるが、天気予報を信じて知らず知らずに 朝を迎えた。 |
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9/22(土) 爺ヶ岳 (中峰 2669.8m) (南 2631m)、(北2631m?)~冷池山荘テン場 /
4時半起床の5:10出発、気の早い日帰り組はヘッドランプの明かり頼りに 3:30頃から歩き始めていた様だ、駐車場も満車になっている。 我々もまだ薄暗い中ヘッドランプの灯り頼りに九十九折のモミジ坂をゼイゼイ言いながら 登る、昨日、気負付けていた筈なのに少々気持ちが悪いのはなんなんだ? 脂汗が出てペースが上がらず少々気分が悪いまま…天気も今一の中…気力で登る。 |
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ガスの立ち込めるロケーションの九十九折の整備された登山道を第一ポイントであるケルンまで登る | ||||||||||
モミジ坂は石畳みのような素晴らしく整備をされた歩き易い登山道で これを開発した柏原さんに感謝だ。(柏原新道) ロケーションは眼下に流れる篭川、その先には大町、反対は扇沢の ターミナルがずっと見えている。その上に聳える岩小屋沢岳、 鳴沢岳は頭にガスがかかったりしているが高山の様相を見せている。 どちらも2600m級の山だ。 登山口(1350m)~ケルン(1917m)~石畳(2218m)~ 種池山荘(2400m)まで標高差1050mを気分のすぐれないまま オエオエ言いながら…思いザックに苦しめられながら… 3:50かけて登り切りました。深酒したつもりないんだけどなぁ? それでもコースタイム通りで登りきったぞ!! |
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この頃から空も晴れて気持ちいい | ||||||||||
種池山荘でトイレ休憩、この頃から空が広がり見える見える!立山~剱、目指す鹿島槍ケ岳、 そうして今から登る爺ヶ岳!!青空に広がるパノラマが素晴らしい、 気持ち悪かった気分も一気にハイテンションとなり爽快感。 木々の葉っぱも彩付き始め綺麗だ。 これがあるから止められんね。 そんなこんなで写真を取り巻くり、季節を終えた広い花畑を横目で確かめながら 黄色、赤色、緑色の広がる小石の敷き詰められた九十九折れの道を空に向けて、登る、登る。 現金なもので足は思いっきりかるくなったような? 南方面には蓮華岳が聳える 爺ヶ岳は三つの頂きを持ち最高峰は中峰、最初に南峰から頂く事に、 登りやすい登山道から最後の急登は岩場となるが、あっという間に南峰頂上に着く。 多くの登山者は此処までのピストン日帰りの様で、下山者とも擦れ違う。 ピークからは立山連峰はもちろん剱岳、毛勝三山、鹿島槍ケ岳、 蓮華岳、残念ながら針ノ木や反対の大町、白馬方面は真っ白で何も見えない。 それでも最高のロケーションに満足だ。 |
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彩付き始めた山の稜線、左と右は爺ヶ岳南峰、真ん中は鹿島槍ケ岳 | ||||||||||
爺ヶ岳南峰から剱岳を望む | ||||||||||
南峰で休憩した後反対側の岩場を降りて中峰に向かう。中峰までの道もかなり整備されており 歩き易いが、ハイマツ帯をめぐる辺りにはシャクナゲもあったりで楽しい稜線漫歩だ。 やがて中峰への急登を一気に登り頂に立つ。 爺ヶ岳はこの中峰が一番高く2669.8mだ、ちなみに南が2631m、北も2631m?の様だ。 中峰から北峰へ歩き始めた頃、東からの雲が厚く上昇してきて少々不安な雲行きに? そんな事を気にしながらそく即と下り北峰制覇…と思いきや?登山道は無く 立ち入り禁止看板が、こりゃ無理やりは行かんね! ってことになり北峰は諦めて今夜のホテルに向かう。 途中、赤岩尾根分岐に差し掛かったところで立山方面の雲が切れつかさず三脚を立ててパチっ! それが、これだ! |
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冷池山荘には丁度お昼に到着で手続きを済ませ 少し登った所にあるテン場へ テン場には既に10張りの先行者が色とりどりの 館を建てていた。 我々は明日晴れたら目の前に剱岳が広がる 絶好のロケーションを選び館を建てる |
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手続きを済ませ立てた我等が館(今回は別々に) | ||||||||||
も一度山荘に向かい、シコタマ飲料を仕入れて少し?(かなり) 早いがダラ~っとしながら 宴だ。 山の話は尽きず、宴も延々と続き、時々晴れる景色を肴にしながら… 更に延々と… 最後の締めは…ウナギだぁ!!! 真空にして背負ってきたこの食料は 贅沢だなぁ! このために?我が家では『真空パックん』を買ったようなもんだ。 そんなこんなで周りのテントが38張りになった頃 ちょっと早いがシュラフに潜り込んだ。 結構寒い、もしかしたら5,6℃かな? |
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ウナギだぁ | ||||||||||
9/23(日) 撤退
翌日は鹿島槍ケ岳でピストンして下山予定。 なんで朝3:00に起床する。が…、雨だ!パラパラだが雨が降っているじゃないか? 周りのテントも灯りがちらほらで、起きている様だ。 昨日、パトロールの人が常連のカメラマン風の方と天気について話しているのが 気にかかっていたのだが、その通りになってしまった訳で、どう見ても回復の兆しなく これから強くなる事を予想させられる。 そう考えた時、既に従兄と話を決めてシュラフに逆戻りだ。 その後目覚めたのは5時過ぎだったろうか? 少し薄明るくなってきていたが雲は厚く雨脚は強かった! 出かけなかった事を良しとし、雨の中の館撤去だ。 先ずはテント内の物を整理しザックに詰め込みテントのみを残して外へ出る、 その後雨の中でテントをタタムノのだが、雨に濡れているのでそのままビニールの 袋に放り込み、ザックに押し込む、これで完了だ。 山荘へ向かいトイレを借りて下山開始は8時丁度だ。 小屋では何人かの人達が鹿島槍まで行って来て休んでいる様で、話を聞けば ロケーションは全く無く、雨で辛かった…そうな。 勇気ある?撤退だ。 |
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綺麗な冷池山荘を散策した後、8:00に雨降る登山道を黙々と下山 | |||||
雨の中を黙々と歩く、濡れて一段と色鮮やかな木々たち… 帰りに立ち寄ったのは大町温泉の薬師の湯 | |||||
帰りはただひたすらに歩き 途中休んだのは種池山荘位か? 8時に冷池山荘を出て種池で少し休憩、登山口に着いたのは11:40 下山時間3時間35分だ めちゃ早かったなぁ 今回は目的の鹿島槍ケ岳に手が届かず、非常に残念でしたが 天気じゃ仕方ないよな。 またチャレンジする事を心で約束しながら 大町温泉、薬師の湯で汗を流し高速で早めの帰宅となりました。 今回は息も帰りも高速を使い、時間は三時間で行けるのだが 距離は意外に遠回りらしく往復460㎞、先週の立山は殆ど同じ 駐車場なのに往復380㎞…お疲れ様でした。 |
雨の中、第一村人発見?? | ||||
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