仙丈ヶ岳(2032.6m)
北沢峠~小仙丈尾根~薮沢~大平山荘
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2011.8/3(水)

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8/3 伊那ホテル   仙流荘P(865m)   北沢峠(2030m)   大滝頭五合目(2519m)   小仙丈ヶ岳(2864m) 仙丈ヶ岳(3032.6m) 仙丈小屋(2900m)
(着) 起床4:50
5:35 6:54 8:05 9:00 10:08 10:37
(発) 5:00 6:05 6:58 10:15 10:40
丹渓新道分岐
(2698m)
  馬の背ヒュッテ(2640m)   薮沢分岐   大平山荘(1900m)   北沢峠(2030m) 仙流荘風呂(865m) 多治見
権衛兵~19号
(着) 11:04 11:12 11:19 12:42 12:55 13:54 18:30
(発) 13:05 14:30
  頂上まで
登り
  頂上から
下り
  今日の歩行時間    高低差
北沢峠より
  高低差
仙流荘~ 北沢峠
       
  3:10   2:40   5:50   1003m   1265m        
          1:00        

この一週間前に白峰三山を計画していたのだが、雨続きの為止む無く中止となった。翌週の今週は特別予定も無かったが
伊那の狐狸へMちゃんと行く計画を以前から立てており、せっかく伊那へ行くのだから…の気持ちが自分の心の中の
葛藤に打ち勝ち、夜の宴の酒をこらえに堪えて!(えらい!??)

翌日、宿泊先のエビスホテルを5時前に起床し仙流荘に向けて走った。
朝起きて天気が悪かったら止めるつもりが、天気予報は曇りのち雨、だが今空は晴れているではないか。
どうなる、この山行!頂上から伊那の街が見たい!

8/3(水) --

仙流荘へは40分程で到着し早々に準備して、片道1300円を往復で買いバス停へ。
前回の甲斐駒ケ岳に来た時と比べたら雲泥の差で少ない人数だ。一番のバスはきっかり定刻に出発し
北沢峠を目指す。ずっとくもり空でロケーションは無く、鋸も雲の中だ。
北沢峠でバスを降り甲斐駒ケ岳とは正反対の登山道を登る。7時出発だ。
天気が残念だが、まっ!楽しい事考えながら登ろう!!!

出足は意外に急登が続くが一合目からはトラバース気味のナダラカな路だ。意外に軽快に歩ける。
二合目からはやや急なジグザグの針葉樹林帯を登るが、ガスが漂い幽玄な感を受ける。
荷物が軽いせいもあり意外に足取りは軽く三合目、四合目と
スイスイだ。
何組かに路を譲って貰いながらぐんぐん登る。
朝一番バスで 北沢峠 ガスの中一合目 二合目 三合目 四合目
五合目(大滝頭)までノンストップで冊子の標準時間2時間の所を半分の1時間で登り詰めた。
五合目を過ぎるとダケカンバの生える尾根歩きになり、直ぐに森林限界で低木、ハイマツ帯になる。
水滴をきらきら輝かせたナナカマドの葉が曇った空を忘れさせてくれる。

今日はロケーションはダメだから下を向いて歩こう…木や花に目を向けよう…何か発見できないかな?

そう思って歩けば、一杯花々が写真に収まるではないか。ハイマツの赤い雄花や松ぼっくり、
ハクサンフロウ、ウサギギク、クルマユリ、等など、で、此処からカメラ片手に一挙にペースダウンだ
岩場の多くなった道を登り詰めると小仙丈ヶ岳頂上だ。残念だがロケーションは無い。

ガスの中を遠くに薄っすら見えるピーク目指して小仙丈尾根の岩場を行くと、
また沢山の高山植物が咲いて居てなかなか楽しい。
途中10人位の人だかりがあり雷鳥がいたがハイマツに入り込んでしまったようだ。

(その後暫くして3羽の雛鳥を連れた雷鳥をカメラに収める事が出来ました)

花を写真に撮りながらやがて仙丈ヶ岳の頂上に辿りついた。未だ10時、3時間で登り詰めた。

大滝頭…五合目 森林限界はガスの中 小仙丈ヶ岳
 
こんな天候の平日なのに
頂上には高校生と思われる10名位のグループと他3グループ位で賑わっており
写真を撮っていたので、一枚お願いして自分をカメラに収め少しお腹を満たした所で反対の仙丈小屋
目指して下山開始だ。

下り始めて直ぐにポツポツと身体に感じ始め、たと思いきや結構降って来たので雨合羽を着込む。
仙丈小屋を見ながらどの下山ルートで帰ろうか悩んでいたが、時間も早いのと
同じルートよりは…足は既に薮沢コースに向いて居て馬の背ヒュッテを目指していた。

此処からはナナカマドやダケカンバの多いルートで秋の紅葉が綺麗だろうなぁと想像させられる。
小鳥の囀りも一杯聞こえてくる。雨を忘れさせてくれるルートだ。

途中鹿から高山植物を守るための柵が多く立てられており自然の醍醐味は台無しだが
これも仕方ないと思ってしまう。
途中、丹渓新道との分岐を過ぎると馬の背ヒュッテは直ぐで、
この辺り結構雨脚が強く何人かの人が雨宿りをしていた。

やがて薮沢に出る。此処からのルートも二手に分かれるのでどっちに行こうか悩んでいたが
目の前を行く団体が薮沢小屋経由の大滝の頭を目指したのを見て、沢沿いを行く決心がつき
薮沢を大平山荘目指して下る。


   
仙丈ヶ岳 仙丈小屋 ナナカマドの樹林帯
     
馬の背ヒュッテ 薮沢に落ち込む滝 雪渓が残る
     
これが大正解で薮沢は、花も多く咲き、滝も幾つかあって、なんと雪渓歩きもありの
変化に富んだなかなか楽しいルートだ。
雪渓を過ぎるとルートは沢から離れ樹林帯に入る。今は廃道となっている大滝展望台への分岐を過ぎると
思いっきり急な下りとなり一気に高度を下げ、後は単調な林道歩きで大平山荘に出る。
     
大平山荘から最後のルート
北沢峠までの登りを10分ほど
歩き、雨だったが快適な
登山終了だ。

運よく直ぐにバスがあり
合羽を脱いでバスに乗り込んだ
 
 
薮沢を離れ灌木帯を下る  大平山荘
朝6:05に仙流荘をバスで出て、仙丈ヶ岳を登り、
今14:00に仙流荘に戻ってきている
単身赴任で伊那に居た頃、毎朝仙丈ヶ岳から朝陽が昇るのを見て
何時か登るぞ!と思っていた山は意外に簡単で近かった。
今回は雨で残念だったのでもう一度チャレンジしたいなぁ
頂上から伊那の街を見てみたい!
頂上から職場を見てみたい!
そう振り返りながら手を合わせ
仙流荘の温泉に浸かり、高速ケチって権衛兵経由で
帰路に就きました
今回は花を一杯覚えたかな?
雷鳥にも逢えたし…

子連れの雷鳥
     

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