北アルプス 北ノ俣岳 山スキー 黒部五郎岳を目指し強風で断念 山岳会春山合宿 |
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2011.4/29(金)〜5/1(日) | 山岳会 4名 | 4名 |
1日目 4/29 |
多治見P | 高速経由 林道最終点 |
飛越トンネル | 鉄塔 | 寺地山 | 北ノ俣 避難小屋 |
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(着) | 起床3:20 | 9:01 | 10:57 | 12:02 | 16:10 | 17:40 | |||||||
(発) | 4:27 | 9:10 | 11:00 | 12:20 | 16:15 | 就寝20:30頃 | |||||||
2日目 4/30 |
北ノ俣 避難小屋 |
太郎平 分岐 |
北ノ俣岳 | 中俣乗越 | 北ノ俣 避難小屋 |
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(着) | 起床4:30 | 8:19 | 8:35 | 9:10 | 10:30 | ||||||||
(発) | 6:05 | 8:20 | 9:00 | 9:18 | 就寝18:30頃 | ||||||||
3日目 5/1 |
北ノ俣 避難小屋 |
寺地山 | 鉄塔 | 飛越トンネル | 林道最終点 | 平湯の森 温泉 |
下道R41 多治見P |
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(着) | 起床4:30 | 7:24 | 9:58 | 10:21 | 11:20 | 12:00 | 17:00 | ||||||
(発) | 6:20 | 7:25 | 10:22 | 11:40 | 12:40 | ||||||||
車行き | 車帰り | 初日避難小屋迄 | 北ノ俣岳迄 | 帰り林道迄 | 3日の歩行時間 | 歩行距離 | |||||||
4:30 | 5:20 | 8:30 | 2:30 | 5:00 | 片道約14.5Km |
山岳会の計画で予てから相談して、一昨年会山行として行った薬師岳の反対の黒部五郎を春山雪上合宿で決行した。 事前の調査で今年の積雪量は半端では無くかなり苦戦が強いられるだろう…との予測での結構だが 天気も少し不安材料ではあった。 山スキー&スノーシューの2:2の計四人での山岳会春山合宿だ どうなる事やら… |
1日目 4/29(金)家〜飛越トンネル〜北ノ俣避難小屋
待ち合わせは24時間営業の西友Pで、早朝4:00集合だ。真っ暗な駐車場に一番に着き行動食を買って 待っていると、瑞浪組の二人が二人が時間より少し早く到着、それから多治見のNさんを待つが 寝坊して30分遅れで出発だ。 白みかけた空がとても綺麗に感じた 高速はGWの渋滞を心配していたが全く気のせいでスイスイに初の休憩、蛭が野PAに到着、皆、簡単に 朝食を済ませ一路神岡へ…処が話に夢中になり清見のJCを曲がらず白川郷方面へ…出口手前をUターンし 事なきを得たが30分のロスだ!更に高山西で高速を降り結局高山市内の41号へ…こんなことなら 最終出口まで行った方が遥か早い事を教えれば良かったと思いながらも快適なK君の運転で ショートカットの山道を走り神岡の高山大山林道に入り積雪行き止まりに到着したのは 計画より一時間以上遅れての到着、出発だ 積雪が多くトンネル迄4.5qの余分な歩きが迎えてくれる これが結構辛いわけでスキーの僕とK君は少々遅れ気味…スノーシューのyoungK君とNさんは ぐんぐん先を行く。更に野伏ヶ岳のスキーで靴ずれをおこしやっと治ったかな?と思っていた 足だがまたもやかなり痛い。それも今回は両足だ!更に辛い出足となった。 やっとの思いで飛越トンネルに到着したのは11:00、既に計画より二時間遅れだ 出発の一時間遅れを差し引いても林道で一時間余分に費やしている…行けるかなぁ |
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多治見出発 | 林道到着 | えっちらこっちら | スキーを履いて | トンネル看板から右の急登を目指す | |
右の急斜面をスキーアイゼン装着で登り登り有峰湖の見える鉄塔下にて 一息入れる、天気は曇りだが時折青空も見え足の痛いのを除けば 快調に楽しい山行だ。 スノーシュー組とスキー組はお互いにスピードを気に掛けながら 見える範囲で登行を進める。 松の老木や、大きなシラビソの林間を幾つかのアップダウンを 苦しいながらもクリアーすると、 明日の通過地点である北ノ俣岳が見える 尾根に出た。北ノ俣岳の斜面は素晴らしい広大なゲレンデだ! 明日そこを滑降出来ると思えば痛い足もごまかしごまかしだ! そこから寺地山までは急登を登って直ぐだ しかし…少々??かなりバテ気味か?ザックが重い!! |
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なんじゃ坂こんな坂!! | 北ノ俣岳の広大なゲレンデ | 寺地山ピーク | |||
寺地山到着は計画より更に3時間遅れの16:15だ(本当に今日中に着くかしら…?) 今回のザックには、皆で晩餐を楽しもうと缶ビール500を3缶、明宝ハム、おつまみ竹輪etc、それに 食料調達係りのyoungK君も張り切って箱ワインはなんと3リットル、チョーヤの梅酒500ml ラーメン10袋等など余程山行人数の倍近い食料を分担して持っているので… ザックがとにかく重いのだ。 寺地山から避難小屋までは近そうで近くなくアップダウンも多く結局ザックを下ろしたのは計画より 3:30遅れの17:40になっていた。 早々にテント設営で直ぐに晩下の準備に取り掛かり、疲れを忘れて宴会モードに入り楽しい一日目の 夜を過ごしました。 宴会中、俺のせいなのかゴトクのせいなのか最悪のテントでの洪水を引き起こし、 皆に迷惑を掛けながらも美味しい?ペンネでお腹も満足、就寝は21:00頃だったろうかな? 周りはテントが4張り、避難小屋は満杯状態でした。曇り空の夜です。 |
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テント設営労働者 | 一番に入る現場監督 | 帳の下りる頃の山風景 |
眠れたのか?うつらうつらの気分で朝を迎えた。テン場での朝は不思議に起きるや否や直ぐに身体が動く。 そうして直ぐに朝飯の準備だ、外を見上げれば真っ白な雲が空一面覆っている…!期待は裏切られたなぁ。 それでも出発の6:00には皆目的のピークに向けて歩きだしていた。 真っ白な山肌を昨日と同じくK君と僕はスキーで、youngK君とNさんはスノーシューで登り詰める。 空は曇っているが昨日の疲れは何だったのかなぁ…くらいに足も軽い、でも相変わらず靴ずれは痛い。 なぁ〜んにも無い真っ白な山肌を真っ直ぐに伸びる一本の筋を辿って、登る!ただただ登る。 聞こえるのは風の音と自分の前に向く足音と、鼓動と荒くなる息使い 一つ目の急坂を登り詰めると広場に出る。 ここは多分、雪が融ければ綺麗なお花畑と池塘の現れる湿地帯だろう。 北ノ俣岳まであとひと踏ん張りだ、が風が強くなって来たのが気にかかる。 この頃から軽かった足もやはり昨日と同じように重くなってきて辛い スキーがまるで鉛の板のように感じる、前に出ない!行けるだろうか?不安が過ぎる。 それにしてもN氏は凄い!昨日の歩きっぷりといい、今日の急登の登りっぷりといい頑固なまでに強靭だ 長年山と向かい合ったからこその体力だろう 太郎平との分岐まで上り詰めると目の前に北ノ俣岳、その先に黒部五郎岳が見える、が風が強い、 強いと言うより身体が飛ばされそうな位の強風だ。 先行のNさんとyoungK君と相談し目的の黒部五郎は断念する事とし北ノ俣岳制覇に向かう。 強風の中北ノ俣岳にはテン場から2:30で制覇した。時間はまだ8:30だ。 天気は最悪だがそれでもピークに立った感動はあるのだ、ロケーションも最悪だが 黒部五郎の先に三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳が雲に覆われているがはっきり見える、その北には 赤牛岳、真北には薬師岳、西にの眼下には有峰湖も確認できる。 晴れたロケーションを想像する間もなく強風の中でシールを外し滑降の準備をして 少々遅れてのK君(リーダー)を取り敢えず分岐まで下り待つ事としスキーで下る。 |
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テン場出発 | 真っ白な無尽のゲレンデ | 北ノ俣岳にて |
スノーシューの二人は時間が掛るからと先に下山して行き、 待っていた自分も分岐までの途中でK君と擦れ違い 先に下山を開始する事を告げ広大なゲレンデに飛び込む が…前が見えない!雪も重い! スイスイとはお世辞にも言えないへっぴり腰で何度もコースを 確認して見定めながら直ぐに風で消されるシュプールを描く。 スキーの快感も景色も天気が悪いと半減だ お天気には勝てないなぁ |
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黒部五郎岳への稜線…残念だ | ||
有峰湖が見えます | 舞い上がる雪煙り | 引っ越した今宵の宿 |
テントへ下山後、未だ時間が早いので途中まで帰ろうか?と相談したが天気が不安定な事と ゆっくり休みたい気持ちが先に立ち、テントをたたんで誰も居なくなった避難小屋へ引っ越す事とし 一気に移動した。これが大正解で、引っ越したとたんに雷鳴が響き渡り雨も降り始めたのだ。 避難小屋では我々4人と雷を避けて来られた2パーティ、3人とで昼から翌日までの長〜い時間を 伴にした。結局やる事と言えば呑むか食べるか寝るか…でヒンシュクを借ったワインやらラーメンやら 上手い事無くなり楽しいキャンプになりました。 最悪な事にこの夜も僕の不注意なのか?ゴトクのせいなのか鍋をひっくり返してしまい またまた迷惑をかけてしまいました。ドジだね。 |
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3日目 5/1(日)北ノ俣避難小屋〜飛越トンネル〜平湯の森〜家
下山の日の朝は避難小屋を叩く雨の音で目覚め気持ちも空も暗いまま準備をして 6:20に下山開始だ。アップダウンの繰り返しもあり登り返しもキツイ寺地山までは板を担ぐ事とし 強風に飛ばされそうになりながら寺地山に辿りつく。途中テントが一張り、寺地山にも一張り、 昨日の雷鳴響く中嫌だったろうな…と思いながら通過する。 寺地山からは雨で膨らんだ雪が重く、とてもスキーでは重いだろうとそのまま板を背負ったまま 下山した。途中神岡新道との分岐の辺りから背中の板の重みが苦痛になり思い切ってスキーで滑って見ると これが意外に沈まず調子が良いのだ、行ける! こんなことなら寺地山から滑って来るべきだったと反省しきりだ。 登り返しを背負っては登りまた滑って、を何度か繰り返し林道の見える鉄塔まで到着したのは 3:30経過した10:00頃だ。ここからの急斜面は全員で慎重に降りてやっとの思いで 林道到着。K君と僕はスキーで先に行き、雪が無くなった処で歩きつらいスキー靴で車に向かう。 途中蕗の薹採りの地元の方の車にぶつかり聞いてみると雨で雪も解けてここまで入れたよ… と教えてくれる。K君の好意でザックを置きここまで車を持って来てくれる事になり 後から来るスノーシューの二人を待つ事とする。 やがて全員がそろった処で丁度K君も車で登って来てくれて少々楽が出来た。 後は平湯の森で汗を流し途中の中華料理屋でお腹を満たし下道で多治見へ帰った。 多治見着は17:00と渋滞も無く調子が良く帰れました。 |
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雨の中、家路へ | 途中のテント | 板を履いたよ | 林道が見えて一安心 | 林道歩き | さぁ帰ろう |
昨年の槍ヶ岳に続き今回も参加出来た春山合宿、少し山スキーの楽しさを覚えて今回はスキーで挑戦! とても素晴らしい広大なゲレンデが待っていてくれたが…天気がなぁ それでも良い経験が出来ました。山で雷に会ったのは初めてだし(川では何度かあるけれどね) スキーで3000m級のアルプスのチャレンジも初めて、一回の山行で同じ人が二度も鍋をひっくり返したのも 初めてらしい? スンマセンでした 益々雪山にハマりそうです。それも山スキーに… それにはもう少し足腰を鍛えないといけないなぁ、そう思うのです ありがとうございました。またよろしくです。 この記録を記するに当たってこの4/30〜5/1に起きたアルプスの遭難事故は天候不順が原因で 強風による滑落、雷による心肺停止、など岐阜県も長野県も過去最悪、最多の遭難があったと発表している 無事で良かったなぁ…心からそう思うのです。 |
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