天気予報は三日間とも良くない、悪い事に下山日の三日目以降から風も強風でその状況が3日間ほど続く、
最悪閉じ込められれば…水曜日出発で金曜日下山予定…最悪の場合月曜日位まで山小屋停滞か?
判断としては、行かない!途中の山小屋に泊まる?そんなエスケープも事前打ち合わせで相談したが
結局決行となった。
途中のリタイヤは自費で途中の小屋に泊まって貰うとして全員途中の小屋で…の選択肢は考えなかった。
頂上小屋まで行く事前提での出発だ。
水曜日の10:00集合で13名のツアーはバスで一路富士スバルラインの五合目へ
ここでガイドと合流し先ずは水平移動、六合目の星観荘へ、16:30到着で夕食のバーベキューを野外で楽しむ
18:00~は後発隊の34名と席を交代して一時部屋で寛ぎ19:00からペルセウス座流星群の肉眼観測だったが
生憎の曇り空でパソコンを使った説明で1:30を楽しみ就寝だ。
夕焼けが奇麗だった。
翌朝は午後からの雨模様で厳しい登山になる事を皆に伝え5:00食事を終えて6:00出発
六合目までは樹林帯を登り、指導センターで希望者のみヘルメットレンタル
そしていよいよ吉田ルート頂上に向けてゆっくり登山開始だ。
途中多くの休憩を挟み本八合目まで
その先は八合五杓の最後の小屋で休憩するもこの時から雨が降り始め雨具を着ける
此処迄良く持ってくれたと感謝だ
御来光館で雨具を着け廃墟と化した九合目を越えれば吉田口ルート頂上の久須志神社に到着
頂上を皆で喜び合うもつかの間で風も雨も強くなり先を急ぐ事に
この頂上では神社は開いていたが4軒ある山小屋は閉まっていた、たまたま管理している方が
別棟のWCを解放してくれて少し雨に打たれず衣類調整など休憩が出来て非常にラッキーだった
その後約1.5Kのお鉢歩きは風速12m位の風と叩きつける雨を受け皆さん必至に頂上小屋まで歩きました。
小屋到着は16:30、
暖かいトン汁で体をやすめ後着の隊が到着する前に夕食を済ませて布団に潜りこみました。
一晩中うなる風と雨の音にみなさん寝不足気味
昨日から今日の最悪の下山方法を打合せして、西風で強風が吹き飛ばされない様にする事、
お鉢の1.5Kを越えれば西風の影響も少なくなり下山できると予想している事
などを皆さんに伝えて決行だ
朝4:00食事、エネルギーを入れて、防寒の心配な方にはセパレーツの雨具を購入(2000円)してもらい
防寒体制を整え、歩行方法も台風姿勢、四つん這い、ムカデ隊列など実戦練習していざ!
頂上富士館から先ずは成就岳の東側で西風を避けながら進むが風はかなり強い
岩場にしがみつきながら飛ばされない様腰を落としての歩行が続く、その後伊豆岳までの間、100mが
西風をまともに受けて吹きっさらし、ここは時々四つん這いとなり何とか全員クリア
伊豆岳の岩場で少し落ち着き次の大日岳までの吹きっさらしも同じように一人づつを支えながらクリア
風は21m越え、雨も強い!がみなさん気丈で防寒対策も良く暴風雨に耐えながら頑張っています
最後にブルドーザー道下山口のトイレまでの100mをここも必死に四つん這いで歩き
何とか無事クリアです。
この1.5K弱のお鉢歩きを約1時間弱でクリアしました。
無謀といえば無謀、判断に課題を残すものの結果は全員脱出
トイレ小屋もたまたま係りの方が見えて解放して頂き、風雨をしのいで休憩出来ました。
ラッキー続きです。
ここから下山のブルドーザー道に入ると予想通り西風の強風は殆ど無く
途中、運動不足で足が痛くなった1名を馬に乗せて全員5合目到着です。
下山後はガイドと別れ、レストハウスみはらしで暖かいものを食べ
富士宮の花の湯でお風呂に入り、今までの暴風雨の中を歩いたのは夢かしら?
位の気持ちで安堵のバス車内でぐっすり…気づけばまたまた土砂降りの名古屋駅でした。
今回のツアーは催行すべきか?中止すべきか?の判断が出発前の大きな課題としてあったツアーです
そして頂上迄行かない!も当然選択肢として考えるべきでした。
そのエスケープ判断の時どう対応するのかを今後のツアーに生かして行きたいと猛反省です。
とにもかくにも気丈な皆さんで無事帰れたことに感謝です
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