三峰岳(2999m)~塩見岳(3052m)
(北沢峠登山口1980m~両俣小屋2000m~三峰岳2999m~熊の平2500m~
安倍荒倉岳2692.6m~北荒川岳2697.6m~塩見岳3052mをピストン)
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2015.8/7(金)~10(月)   前夜車中泊~テント泊 

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地図とコースタイムはこちらから 
出逢った花
鳥たち


南アルプスで名のある山のうち残すは塩見岳のみ
天気と相談しながらこの機会に…と計画を練る
練っている内に通常の鳥倉ルートでは無く仙塩尾根も歩きたい、両俣経由で熊ノ平もいいな?
北岳から間ノ岳を経て塩見から仙丈へもいいな?
最終的に日数と天気と相談して、同じコースを辿るのは少し残念だが
両俣小屋経由で熊ノ平テント泊、塩見ピストンで時間があれば仙丈から下山…
このコースに決定していざ!出陣だ


8/7(金)  ~8(土)
13時過ぎ、下道で仙流荘を目指して家を出る、途中の木曽路の何時もの光景~南木曽岳や糸瀬山など
目で追いかけながら権兵衛トンネルを越えて伊那谷へ
目的地の仙流荘には18:40に到着
何時ものように独宴で車中泊を楽しむ
夜間、車がどんどん来て朝起きれば結構な人だ



パンを珈琲で流し込み早々に準備して朝一番のバスに乗ろうとバス停に向かえば
これだもの!!既に長蛇の列、だがここのバスは親切でありったけのバスを稼働して
待つ人たちをピストンで運んでくれる
当然子の位置なら3~4台目には乗れるだろう…
そう安心して切符を買いに列に並ぶ、なんと自動発券機が導入されていてスムーズだ

5:20の始発のバスは、南アルプス林道を北沢峠に向けて唸りながら登って行く
途中、観光案内もしてくれて右に左にハンドルさばきも慣れたものだ
予定の時間より早く6:10に到着、工事中らしくシートが張られた脇を通り
野呂川出逢いに向けて歩き始めるが先行者は無く一人寂しく…
出合到着は6:50、バスなら10分の所40分の道程だ、

出合からゲートのある野呂川沿いの林道に入り青い空と木々の緑を全身で浴びながら
快調に歩く、やがて先行の4名のグループが沢登りの準備か?ガチャガチャを付けて準備していた
此処が小仙丈沢で日帰りで突き上げるらしい
挨拶を交わし先へ急げば、途中工事現場を挟んで大仙丈沢、奥仙丈沢と続き
反対側には前白根沢、中白根沢と入りこんでいる谷が見える。
そんなこんなで出合から2時間弱で川から高い所を歩いていた道も同じ高さになり
野呂川の流れを見る事が出来る。

川沿いに10分ほど歩けば有名な両俣小屋へ到着する
名物おばさんの姿は無いが、小屋番さんと話を交わしながらちょっと休憩
冷たい水を頂き三峰岳を目指して出発する
ここからが本当の登山道、急登の始まりだ
北岳の分岐を過ぎて針葉樹林帯を越えれば岩場の急登に出くわす
此処をクリアし樹林帯を登り切れば小屋から約50分、野呂川越に着く
仙塩尾根だ、少し進んだところに三角点があり2315.3m地点らしい

その先細尾根を登り2367ポイントから一気に2488ポイントの展望地へ
ここからは仙丈、鋸、甲斐駒が良く見える


仙丈、鋸、甲斐駒

此処からは密な樹林帯を意外にユルユルに登る
途中トレイルランの3人に抜かれるが話せば4年に一度の日本アルプス縦断レースの選手らしい
一人は2位を行く選手のようだが名が判らない
スーッと彼らを見送ればトラバース気味の登山道も斜度を増し植生も変わりダケカンバの樹林へ
徐々に低木帯に入りダケカンバの幹が空に映える様になると2700m地点だ
此処から登山道は様相を変えて岩のクサリ場を抜けるといよいよ這い松帯へ…2770m
目の前には三峰岳が聳え、間ノ岳、雲に覆われているが明日向かう塩見岳が見えてくる

此処からのパノラマ

北方には仙丈ケ岳~鋸岳~雲に覆われた甲斐駒ケ岳、中白根沢の頭の稜線、中白根山

南には塩見岳、手前右には黒檜山2540m

仙丈ヶ岳、鋸、甲斐駒を拡大

仙丈ケ岳と仙塩尾根

これから向かう三峰岳
間ノ岳のピークは良く判らん?

既に時間は12:50、目の前の三峰岳の頂上までは這松を越えて急登岩場の連続か?
ここへ着てテント泊のザックが重く感じる
ロケーションの広がった登山道を進み這い松帯を抜けた所で極端な急なザレ場を慎重に登り切れば
大きく西に回り込み間ノ岳からの登山道と合流する
此処からは三峰岳の岩稜帯を両手両足で登り切り達との思いで頂上へ
13:45…ほゞほぼ1時間かかった訳だ


三峰岳2999m、ジャンプすれば3000m?からのロケーション

北岳からの稜線と間ノ岳

北岳から中白根山

農取小屋と農鳥岳

眼下の熊ノ平小屋

仙丈ケ岳と仙塩尾根

素晴らしいピークで英気を取り戻し熊ノ平へ下り始める
岩場を快調にクリアすれば歩き易い高原の登山道だ、ロケーションを楽しみながら漫歩すれば
樹林帯へ突入、この辺りから小屋がしっかり見えてくる
花々の咲き乱れる九十九折の路を三峰岳から500m位下る訳だが以外にあっさりと下れて
小屋には15:05、三峰岳から1時間で到着だ
早々テントの手続きをして既に寛ぎ中の大型テント横のスペースを頂いて館完成

隣の住人と和気あいあい山談義に花が咲き楽しい夕方のひと時を頂きました
東京っ子の3人組で明日は早朝より塩見を抜けて三伏峠まで行かれるとの事
鳳凰三山を経て広河原で1泊、今日は北岳経由でここまでらしい

仲の良い三人の若者たちでした


今日はベーコンで寛ぎます

いいなぁ

ウメバチソウ

オトギリソウ

大井川東俣源頭
と塩見岳

心配した雨にも会わず熊ノ平での楽しい瞬間はあっという間に過ぎて行きました

今日ここまでに出逢った花達(花のアルバムを見てください


8/9(日) 
朝目覚めればお隣さんは既に発った後、空を見上げれば快晴だ…4:15
未だ薄暗い中縦走の準備をして朝食のパンはザックに詰め込み外へ出る
縦走中水場が無いため2ℓ水場で詰め込み小屋の脇から縦走開始だ
お盆前なのに肌寒く半袖の体が強張ったままだ…

15分ほどで縦走路に出る、ちょっとした広場で日の出を待ち…御来光!!
今日一日楽しい山行が出来ますように…その他云々…手を合わせ清々しい朝に感謝し縦走ピストンのスタートだ

朝、日の出前の前の大パノラマ~アルプスみーんな見えてます

間ノ岳から農鳥岳

既に陽を浴びる塩見岳

中央アルプス~北アルプス

中央アルプス一望

乗鞍岳~穂高、槍~常念岳~

仙丈ケ岳~甲斐駒ケ岳

そんでもってご来光です

写真ばっかり撮ってると先に進めんのでさっさと進みます
丸山を後に仙塩尾根縦走路は樹林帯に入り先ずは百高山の99番目の安倍荒倉岳2692.6に寄り道
三角点があるが展望は無い
早々に先を急げば樹林帯から岩場に出る、亀尾見晴のポイントだ
此処からも同じような展望で素晴らしい眺めだ
写真に収めてまたまた樹林帯
次に新蛇抜山2667の標識があり寄り道する。
丸っこい頂上からは塩見が見える
この山は、日本百高山の文献は幾つもあるが、自分が調べている以外の100番目に記載されている山だ
詳しくは我がHPの百高山を見てくださいな。

そんなこんなで歩き始めて2時間半、北荒川岳2697.6に到着だ、この山も百高山の一つで
この両線で3座ゲットしました。

安倍荒倉岳

亀尾見晴

新蛇抜山

樹林帯を進み

登り切れば

北荒川岳

此処までの樹林帯でも多くの花に出逢いました
                         

北荒川岳から富士山
北荒川岳からのロケーションは塩見が大きく目の前に迫り東には富士山、
塩見への稜線は森林限界となり砂利場の乾いた高原になっている
が、その乾いた砂地に何やら色物が一杯だ
先を急げば花で一杯だ

昔テン場があった名残の小屋を大きく回り込んでマルバタケブギの花畑を抜けると再び砂利場だ
此処から塩見を一気に突き上げる道が繋がっている
見上げれば塩見岳のピーク、その稜線を右にたどれば改築中の塩見小屋が確認できる

さぁ、後は登るだけだ!!
現在8:30…歩き始めて3:20経過、ほぼコースタイム通りだ
急登ではあるが青い空と心地よい風の中心で爽やかな気分だ、が やはり急登はキツイ
エイやぁと気合を入れて足を上げ登り詰めれば蝙蝠岳への分岐へ到着
そこからは岩場のダウンをクリアーすれば頂上に向かって這い松帯を登る
途中花盛りでこれまた快適な登山道だ
そんなこんなで急登を1時間で頂上制覇だ


頂上からは素晴らしい360度の大パノラマが広がる
南には荒川~赤石岳、そのさらに南に笊ヶ岳、更にもしかしたら大無限かな?


北には今回の山行ではおなじみのロケーション、仙丈ケ岳~甲斐駒、間ノ岳、農取方面だ

西には中央アルプス~北アルプス、御嶽山、槍ヶ岳もしっかり見える
写真の賑やかなピークは塩見岳西峰

恵那山

中央アルプスと御嶽山

判るよね

ロケーションを満喫し西峰へ、狭い頂上に団体さんがおられ賑やかだ
証拠写真だけ撮り再び東峰へ…もう一度ロケーションを満喫しながら腰を下ろして休憩待夢
こっちも三伏峠からの登山者で賑やかだ

今日は本当に素晴らしい青空で遠くまでしっかり見えて
最高だね!!

大満足で身も心も満たされたのでそろそろ下山しますかね?
来た道をせっせと帰りますが、途中のお花畑でしっかり道草です
稜線上で出逢った花達(花のギャラリー参照して下さい)

来た道をさっさと下るも蝙蝠岳との分岐からの急坂
滑らんように慎重に足を運ぶが…風が…気持ちいい~
下から吹き上げる風が素晴らしく心地よい
そんな風を全身に受けながらサクサクと軽快に下山だ
後は先はスタコラ登り返し北荒川まで戻って来ました
此処までの花も行き同様綺麗に咲いていました
北荒川岳、11:50、頂上から1:50でここまで戻って来ました
休憩後は森林地帯の仙塩コースをヒタスラ帰り14:30熊ノ平我が館へ到着だ
約2:30の仙塩コースの樹林帯歩きでした。
途中で写真に収めた滝の沢の滝群が…登って見たいなぁ~と心に焼き付く衝撃でした

テン場に着けば新しいお隣さんとご挨拶…挨拶交わしただけでそれっきりなので
後は楽しい独宴で今夜を迎えました
今夜はお盆の連休の始まり、テン場は賑やかでした

8/10(月)  
帰るだけの今日の朝、それでも4:30に起床し早々準備に取り掛かる
テントを最終ザックに詰め込み小屋へ挨拶し三峰岳へのコースタイム2時間を登りかえす
三峰岳から500mの標高差、かなりキツイノを覚悟して登り詰めるが
身体が意外に軽くてハイサッサ?と軽やかだ
井川越えの樹林帯を抜ければロケーションの良い高原へ、ここからは岩場もあり
草原もありで朝日を待ちながら三峰岳を目指す
途中富士山を見ながら朝陽を浴びるが…日の出の勢いが早いか登る我が早いか?
途中で朝陽を浴びるも直ぐ陰に…そんな競争を競いながら三峰岳へ
頂上では昨日塩見で出逢った紅一点の学生達と出逢い楽しい朝食の時を一緒に過ごした
6:40、歩き始めて2時間だ
此処からの朝のロケーションも昨日とは別の景色で素晴らしい

富士山、甲斐駒、鋸、仙丈、北岳
いずれも南アルプス一級品の山並みだ
これらをぜーんぶこの朝に抱き抱えられる最高の時を今、受け止めている
幸せだね

学生たちとサヨナラして間ノ岳からの稜線を仙塩尾根に沿って下山すれば、もう一つの幸運が…
岩場のガレた所で出逢っちゃいました
雛鳥と夫婦の雷鳥家族だ

雷鳥と戯れた後は再び下山を急ぐ、クサリ場、急坂をこなしながら樹林帯へ
一昨日来た道をひたすら帰る。
途中で先行者に追いつくが、追いついてからの先行者のスピードが凄い!
早く帰れるなら…と離れず追いつかずで同じペースで下山するもあっという間に野呂川越えへ
先行者、ここでどうするかな?と思うが早いか休憩もせずに仙丈方面へ登って行った
つられて行こうかな
とも思うが現在8:30、
行ければいけない時間でもないな?そう思うが疲れたなぁ…の思いの方が勝り
此処は川へ下る事に、結局両俣小屋へは8:50到着
意外に早かったね

小屋では域に出逢えなかった小屋番さんと出逢い
色んなお話で寛がさせて頂き林道をヒタコラさっさとバス停へ
小屋を出てからどっちみち13時までバスは無いのだからとゆっくり歩き途中の小仙丈沢では
靴を脱いで足沢で寛ぐ
そんなゆったりした時間を過ごしながらバス停へ
12:00到着

そんなこんなでバス停で残り1時間を靴を脱いでゆったり過ごそうとした矢先?
何故か広河原からのバス到着、急いで靴を半はきして乗り込み
12:10に北沢峠へ
ラッキーでしたね…臨時便らしい
北沢峠からも人数が揃えばバスを出すと言う事でバス停に並べば12:30に予定人員となり
仙流荘に向けて帰路の林道を行く

帰って来ました
長かった二泊の塩見岳、天候に恵まれてなかなか良い山行でした

最後の占めは気になっていた伊那、四方路のソースかつ丼
山の後はがっつり食べたいね
仙流荘で汗を流し目的のソースかつ丼を頂いてまだ早い余裕の時間、
権兵衛峠を越してR19で帰路に就きました

四方路のソースかつ丼はとても美味しい…たけだに次いで美味しいですね
また行きたい味かな?

そんなこんなで南アルプスの百名山最後の塩見岳も最高の天気の中制覇で来て
とってもロングなテント泊でしたが最高の時を過ごす事が出来ました
南アルプスの次は南深部の山かな?

                         


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