小秀山(1981.7m)
(三ノ谷登山口900m~登山口~頂上まで標高差1082m)
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2015.3/25(水)~26(木) 1泊2日 2名

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出逢った花や鳥たち


会メンバーのNさんが計画していた積雪期の小秀山だが、昨年この時期にピストンしている。
HP等この時期のこの山行の情報を探して見るが少なくて情報が無い。
それでも数少ない情報の中で頂上の小屋泊りを楽しみに計画を立て実行に移す。
幸い会メンバーのTさんに付き合って頂いて単独は免れた。
林道歩き2㎞、登山口から7㎞、約9キロと距離もあり標高差も1100m
それも雪山だ。
楽しく無事に行って来れますように…


3/25(水)  
天気予報は大丈夫
ピーカンの空を信じて朝7:00にTさんと合流し90㎞のドライブだ
途中の空は問題ないが登山口に近づくにつれ目的の山のてっぺん方面に白い雲が多い
間違いなく吹雪いている気配だ
少しだけ不安を抱きながら登山道へは8:30到着。
早々準備をして2㎞の雪の積もった林道をゲートを越えて歩き三ノ沢登山口に到着する。
山の神に安全祈願して最初の急登を詰める。

少ない登山者の前任者の足跡は30cm位のラッセルを強いられているのかな?
良く登ったなぁと感心させられるトレースが残っている。
そんな九十九折れの夏道をぐんぐん高度を稼ぎ、途中でアイゼン装着し安全確保で第一休憩適地に到着
意外に急登で息が喘ぐ
休憩後は暫く尾根伝いに登り、夏道からピンクの目印に導かれながら直登
その先は二ノ谷からの登山道へ合流だ

二ノ谷登山道合流からは細尾根を直登し本来の二ノ谷、三ノ谷登山道の合流地点に到達する
それにしても三ノ谷のここまでは休む場も無く結構な急登だ
自分もTさんもピンクの目印目当てで直登した辺りから少し頑張りすぎて
少々バテ気味だ。休憩ちらほらだ。

本来の分岐からは初めて兜岩が確認できる。
それにしても素晴らしい青空に恵まれて幸せな雪山山行だ
自然に、山の神に…感謝だ
分岐の展望できる場所から兜岩を見上げる…手前は似非兜岩

分岐からのルートは夏道とほゞ同じだが積雪、急登で慎重さが強いられる
Tさんに導かれながら直登するが、本当に急だ!アイゼン、ピッケルフル稼働で
日ごろの訓練の賜物である。
そんなこんなで兜岩まで冬山気分を満喫して登りきる

兜岩直下の氷と岩の壁を登り切り
目指せばそこは
素晴らしい展望だ
疲れも一気に吹っ飛び
第一段階の達成感に
身を置く
青空が…
此処から見える
景色も素晴らしい
           

兜岩から加子母の街と白草山

兜岩から目指す小秀山と雲に隠れた御嶽山
兜岩からは夏道だと林間を歩くが、この季節は雪原の中だ
有難い事にピンクの目印が行く手を案内してくれていて迷う事は無い
これぞ雪山の醍醐味
今までの急登もそうなのだがここいら辺りの雪原歩きも360度の景色を満喫しながら
楽しい。

恵那山、富士見台、御嶽山
ロケーションを楽しみながらここからはアイゼンをスノーシューに切り替えて雪山雪原ハイクを
楽しむ。
スノーシューで縦横無尽に頂上を目指せば
やがて小秀山避難小屋『秀峰荘』が目の前だ
疲れた足取りは重いが
目の前の目標に自分もTさんも
最後の力を振り絞り頂上到着だ
達成!!

夕暮れの頂上パノラマ

御嶽~恵那山方面までのパノラマ
           
ロケーションを楽しんだ後は疲れた身体を投げ出して
小屋の中で寛ぎます
これが至福
Tさんお疲れ様でした
暖かい鍋とお酒で延々宴は続きます
それにしても外は意外に風が強い!!
でも小屋の中は…
こんな素晴らしい時を今、ここで過ごしている事に
感謝!!
楽しい!

楽しい時はあっと言う間ですね
ワザワザ此処まで泊まりに来た理由はもう一つ…夜の醍醐味だ
カメラ撮影が今一下手で星空は旨く撮影できず
それでも素晴らしい小秀山山頂での夜を満喫、外は寒いね、でもこの時期小屋の中は暖かく楽しい限りだ

沈む夕日

夕焼け

中津方面

至福の灯

そんなこんなで風の音を聞きながら至福の時の後は
深い眠りに…
ホントにぐっすり眠れましたね


          

3/26(木) 
深い眠りから目が覚めたのは5:00頃か?
風も無く穏やかな朝だ。窓から外を眺めればそろそろかな?
朝焼けが西の空を染め始めている
眠っているTさんを起こさないように装備を整え
カメラ片手に外へ…室内気温マイナス7度
外気は?
それでも意外に暖かい気がする
朝の素晴らしい彩の移り変わりが素晴らしい
今、ここに居る事が…幸せだ
やはて訪れる息吹の彩

中央アルプス

息吹を一足先に…御嶽山

ここでしか見られない朝の一瞬
それにしても今日も素晴らしい天候に恵まれた朝だ
ロケーションを楽しみ起きたばかりのTさんと小屋で朝食を済ませ再び小秀山頂上へ
小屋は隅から隅まで掃除をしてからの下山行動だ


陽を浴びた御嶽山
綺麗すぎます

御嶽山裾野に拡がる
笠ヶ岳と黒部五郎岳

東に拡がる中央アルプス

素晴らしいロケーションを満喫して下山開始
締まった雪にTさんはツボ足で…せっかく持って来たのだからと自分はスノーシューで歩き始める
ピーカンに後押しされて昨日の疲れは忘れている
本当に最高の気分で昨日来た雪原をゆっくりロケーションを楽しみながら
時々振り返りながら進めばあっという間に兜岩だ
兜岩にまたがりここへ来た時の何時ものポーズ
後は慎重に下山です
兜岩横の氷壁は岩の北から巻いて下り、急な下山はピッケル、フルで無事クリア
後は登りの時と同様、赤いテープを目印に分岐まで下ります
分岐で休憩した後は登って来た踏み跡を頼りに一気に下り
迷う事無く山の神、登山口まで帰って来ました
後はフキノトウを頂きながら林道を進み無事帰って来ました。
今日一日っていうか二日間無事な事に感謝です。
此処まで来たのだからと『けいちゃん』ゲットで温泉で汗を流し帰路に就きました。


今回の山行は距離があり登りはバテバテ
それでも天候とロケーションに後押しされて素晴らしい山行になりました
特に小屋での夜の天気が安定したのには感謝!
次回また来たい山です
次回は夜景がもう少し上手に撮れるよう訓練して来ますね。


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