北岳(3193m)広河原(1500m)~北岳肩の小屋泊(3000m) (登山口標高1500m~・登山口~頂上まで標高差1693m) |
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2014.6/28(土)~29(日) | 5名 |
昨年も出かけた梅雨の時期の北岳、キタダケソウ目的の雪渓歩きの山行だ。 今年は会のメンバーからの希望もあり計画を立てるが、総勢5名の参加となり 天候次第だが?決行となった。 目的は、一にキタダケソウ、二に北岳山頂、三にメンバーとの雪渓歩き…だ。 出かけの初日は天気は今一だが翌日は大丈夫かな? そんな期待で出かけるがどうなる事やら? |
6/28(土) / |
当初の計画では27日の前夜泊の予定だったが、天候が今一な為当日早くの発にして 朝3:30集合で出かける。メンバーはベテランTさんとベテランだが初登頂を目指すKko君、 女性参加のKriさんとSさん、自分の4名だ。 高速中央道を走り目的地の芦安バスターミナルを目指す。 途中伊那谷は晴れるが諏訪を過ぎた辺りから雲行きも怪しくなり南アルプス中部横断自動車道路の 白石インターを降りた頃には雨が降って来て芦安到着後は雨の中での準備となった。6:15到着だ 予約していたジャンボタクシーに乗り込み乗り合いメンバー3名を加えて9:40出発、 雨の中の南アルプス林道を走り7:20に広河原へ到着、小降りながら雨だ。 早々準備をして来ただけ向けて歩き始める。 先ずは野呂川に架かる吊り橋を渡り広河原山荘脇の登山口から肩の小屋を目指す。 |
御嶽山依頼の3000mを目指すKriさん、槍ケ岳依頼久しぶりの3000mのSさん、女性二人は小屋泊まりなのに 意外に荷が大きく出足の急登から息が荒い?そう言う自分も荒いのだが? そんなこんなで天気が良ければ大樺沢の雪渓歩きを予定していたのだが、この天候ではホワイトアウトで 落石の危険もあるので白根尾池小屋を目指す林間コースに変更だ。 雨に濡れるゴゼンタチバナ、ツバメオモト、ハリブキ等の花を見ながら 途中沢を渡りながら、第一ベンチ、第二ベンチの休憩ポイントを越えて、結構な急登を登る事1:40、 白根尾池小屋に到着する。雨脚が強くなっている。 |
この草すべりがなかなかの急登で、尚且つ霧雨にやられながらでなかなかキツイ訳で… 途中Sさんの調子が悪くなり一気にスピードダウン、何度か休憩しながら進むものの 息が苦しそうで登山そのものをどうするか?位い苦しそうになる。 結局何度か休憩し、最終はSさんの荷の中身を少し男子が持つ事で荷が軽くなり 何とか歩けるようになりゆっくり肩の小屋を目指す。 小降りとはいえ雨の中の登山はなかなか厳しい、 登山道には相変わらずニリンソウが多くみられるが、途中黄色のシナノキンバイも見られるようになり 右又コース合流地点にはショウジョウバカマが多く咲いていた。 此処で大きく休憩し、更なる急登を小太郎尾根に向けて登り詰める、 依然と雨は降り続いていて景色は無い…こんな筈じゃ無かったのになぁ |
やがて大きな雪渓の残る小太郎尾根を過ぎればキバナシャクナゲの お花畑だ、ここは去年まきchinに出逢ったお花畑 確かハクサンイチゲが満開だったのに…今年は明らかに 咲く花が昨年より遅くなっている様だ ショウジョウバカマ、小太郎尾根の雪渓 |
キバナシャクナゲのお花畑 | ||||
どちらにしても目の前は雨!!咲く花も心なしか元気がない。 少しばかり写真に納めながら先を急げば、今日のお宿、北岳肩の小屋に到着だ。13:28到着。 早々手続きを行って部屋に案内されるが、本館は既に満室で裏手にある別棟へ案内された。 別棟へは一番乗りの様で二階の片側に陣取り落ち着く。 外は雨、落ち着けばする事も無くオノズト宴の始まりとなる。 小屋のワインは一冬3000mの雪の中で寝かせてあり、甘みが絶妙で意外に美味しい… でもこれがいけなかった!ついついKko君と呑みすぎて最初の2本は皆で、追い打ちの追加をした1本は 二人で…挙句の果てに小屋の計らいで、食事に開山のサービスでワインとビールとジュースがサービス、 もう飲めん!! 部屋に戻り酔っ払いは何時しか眠りに就くが、外の雨音になかなか眠れづ… |
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29(日) / |
翌朝御来光の為に3:00起床?だが外は雨の音が大きい 暫くうつらうつらしながら…どうする? 隣りの若者グループは4時ごろ雨の中を出かけて行った。 結局雨の中を断念し下山に気持ちが傾いていたが どちらにしても『起きるか!』と皆準備を始めるが 二日酔いか?身体が動かん! 結局6時くらいまでウツラウツラ… そうこうしていると外から大きな歓声が… 外を見れば青空がのぞいているじゃないか と、言う事で取り敢えず頂上へ向かう事にして 行動を起こす。既に6:30だ |
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少しばかりの晴れ間が時々覗くが見上げる頂上は依然雲の中だ 小屋を回り込むように頂上を目指す、時々強い風に煽られながらガスの中黙々と? しかし体が動かん!途中ザックをデポして空身になり頂上を目指す、 二日酔いの後遺症はかなり身体にこたえる様だ、そうこう何とか?登り詰めれば 頂上到着、それも、なぁ~ンにも見えん頂上だ。それでも北岳初制覇の3人山はご満悦かな? 写真を撮りキタダケソウは諦めて早々に下山する事にする |
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今回の北岳、目的の第一はキタダケソウ、それも達成できぬまま下山するのは忍びないが 自分の体調もさることながら…メンバーの気合もこの天候で今一だ。 ゴメンナサイ!! 着た登山道を戻り、途中担ぎ上げられなかった自分の荷も回収して小屋まで降りて来れば 多くの人達がこれからどうしようと?算段中だ。 時々青空も覗くが基本雲の中、天気は良くない |
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まだ胃の落ち着かない自分の身体を抱えて肩の小屋を後にする、下山は一気でガスの中、あっという間に 大樺沢方面への分岐だ、ここからはダケカンバの樹林の中、斜め斜面の山肌をグングン下る。 途中大きな雪渓が登山道に立ち塞がるが踏み跡を辿ってグングン先を急ぐ 幾つかの雪渓を越した所で大樺沢の大雪渓に出る 此処を少し下れば二股の休憩ポイントだ 二俣でやっと小屋で出して貰ったお弁当を食べる、やっと二日酔いも抜けたかな? 朝北岳に向けて出発したのが6:30、今此処で昼食を食べられたのが9:20、3時間余りの後遺症だね! そんなこんなで二股で大休止です。 休憩の後は雪の多い樺沢の雪渓を下り、直ぐに岩場の登山道の下山となりヒタスラ下山が続きます。 左岸から沢を一旦右岸に渡り延々汗をかきながら下山し、またまた右岸に渡れば 広河原からの登山道に合流、後は来た道を下ります。 この頃になれば天気も回復しており陽射しも強く体に汗が纏わり付く いつもこんなもんだね 帰って来た野呂川を渡る橋から振り返ればこれだもの! 素晴らしい北岳が遠く空に突き出しているのが素晴らしい |
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広河原ではジャンボタクシーが速いか?公共のバスが速いか? 結局ジャンボタクシーの人数がまとまらず12時出発の甲府交通で帰って来ました 駐車場からは少し下った所にある温泉施設、金山沢温泉で汗を流して帰って来ました。 キタダケソウ目当てで雨の気になるこの時期に出掛けました 天気は予想していて仕方がないにしても…第二の目的の成熟ワインを飲みすぎてこの有様でした 反省しきりです。 それでも付き合ってくれた皆さん 感謝です。 また来年もチャレンジかな? キタダケソウは大好きだなぁ |
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