日出ヶ岳(1695.1m)大杉谷渓谷~粟谷小屋泊
(登山口標高290m~・登山口~頂上まで標高差1405.1m…歩行距離14.1㎞)
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2014.6/13(金)~15(日) 3名    

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 滝巡りのアルバム


近くて遠い南紀地方…大台ケ原とか大杉谷とか熊野古道とか?存在は知っているのだが
どんなふうに存在しているのか調べる気も無い位自分の山の中では遠い存在だった
ただ百名山の日出ヶ岳は何時か登らなきゃな?
そういう義務的な存在だった
10年前の大雨で閉ざされた大杉谷の存在もそれ程興味のある谷では無かった。

それが会のメンバーの誘いの一言で出かける事になり
色々調べてみると、沢沿いの滝巡り、数々の吊り橋、伊勢神宮との係りなど
イロイロ興味を注がれて行きたくなるまま、誘われるまま…


6/13(金)   ~ 14(土) 
前夜泊を含め2泊3日の山行計画でスタートだ
仕事を終え、陽の長くなった夕方7:30集合で高速を三重方面へ
我が家のあるこの地方の利便性に改めて承服させられる瞬間だ、日本のアルプス、太平洋と日本海、東京と大阪?
どれをとっても意外に日にち無く出かけられる、三重方面も近いね。
そんな訳で近い三重方面へ車を走らせて登山口近くの公園でテント泊、着だ。
目的は違うかもしれないが先客のテントや車が並ぶ中、行き止まりゲートのある車道のアスファルトの上で
テント泊、ゆかいな仲間と酔いよいの時を過ごす

長嶋温泉を高速沿いに見ながら車道でテント泊、ゆかい仲間と酔いよいです

翌朝4:00起床でテントを畳み登山口へ移動、先行者の駐車の合間を縫って駐車し…いざ!
5:23の出発だ。
発電所の脇を通りいきなり鎖のある大日嵓を緊張で通り、大日嵓吊橋を渡れば
一気に目が覚めた所で宮川沿いの大杉谷を登る

それにしても素晴らしい透明感だ、
直ぐに熊谷からの細い沢に出合えば熊谷吊橋を渡る、その先地獄谷に架かる地獄谷吊橋と連続して
谷を越えて行く。橋の上で風に揺られながら緑を楽しみつつ進めば一旦宮川本流に降り立つ
此処は石畳で整備された護岸でゆったりできる

その先、変化のあるアップダウンを繰り返し、対岸のキヨラ谷を見ながら日浦杉吊橋を渡れば
ドーン!と轟く滝の音と共に空から降っている様なお見ごたえのある滝が現れる

千尋滝だ



千尋滝展望所

滝の流れ込み

先を目指す

鎖場連続

千尋滝で休憩した後先を目指す
アップダウンと鎖場を30分程行けば
この谷のシンボル的なポイント
シシ淵の広い河原に出る
                         

シシ淵の河原と奥にニコニコ滝

大きな淵

岩肌に
ツツジが綺麗だ
大きなカメラを抱えた若者たちに交じり
ニコニコ滝をカメラに収める
遠目に見る滝だが、手前のシシ淵と
ゴルジュに囲まれた光景が
なかなか絵になる

そんな光景をじっくり楽しんだ後、
すぐ脇の岩場の斜面を登り詰め
木で作られた扉を潜り先へ進めば
これまた目の前に素晴らしい光景!
           
平等嵓に辿り着く
嵓とは険しく切り立った大きな岩…その名の通りとてつもなく大きな岩が沢沿いにそそり立っている
その脇を、これまた難工事を想像させられる立派な新しい平等吊橋が架かっている
素晴らしい場所だ
平等嵓を見ながら雑木林の急斜面を登り詰め岩を削り取って付けられた登山道を暫く進めば
対岸の不動谷に出合う、その先直ぐに
6年半の間閉館していた桃の木小屋に到着する、
8:45…歩き始めて3:25、でも先はまだ長い。

桃の木小屋でコーラをget、汗を拭き休憩する、聞けば今日の泊まりは40名だそうな。

小屋を後にして林間を15分程で七ッ釜滝だ、何処から何処までで七つか解らんが
これまた滝が連続していて素晴らしい光景だ
展望台からカメラに収める
抉り取って付けられた登山道~七ッ釜滝~滝壺~シロバナニガナ、ユリ

先は、この七ッ釜滝の頭まで、緊張する鎖場を越えて詰める、滝の落ち口を眺めた後、変化のある
道をアップダウンの連続で疲れながら進めば、10年間この登山道を閉ざしていた大崩落地点に出る
大きな崩れ落ちた岩を発破で切り開いた残薬があり工事の苦労が想像できる
その先、光滝、隠し滝、与八郎滝を経て堂倉谷に到着する。
堂倉滝は大杉谷コースからの日帰りポイントでもあり、反対の大台ケ原からの日帰りターンポイントでもある
今日も何人かと擦れ違ったの日帰り登山者はここまでで引返している様だ


滝の頭

岸壁

崩壊現場

光滝

隠滝

与八郎滝

堂倉吊橋と大きな滝壺の堂倉滝
休憩後いよいよ急登の始まりだ、沢から離れて粟谷小屋を目指す
登山道は本当に急斜面で疲れた足に更に追い打ちをかける
ヒノキやツガの木に囲まれた急登は木の根っこがタコ足のように張り出していて
歩き易いやら難いやら…
途中の標識に大杉谷登山口から10.7㎞地点とある、疲れる訳だ!
そんな足に鞭打って50分程登れば大台林道に出て少し下れば粟谷小屋だ


時間はまだ1時前だ、どうするべな?と、相談を重ね
今日の内に頂上へ行くかな?と提案した所
渋々?全員意見一致?と言う事であと三キロの登山道を往復する事に
少々疲れた足なので、小屋帰りは5時位かな?
と言う事で30分程休憩して1:20小屋出発だ。
小屋オーナーのおススメ登山道が小屋目の前にあり
勧められるがままに登り始める、檜と姫シャラの木に囲まれた
歩き易い登山道だ
やがて尾根に出て正規ルートと合流し後はグングンと頂上を目指す


林間の
尾根道


姫シャラの
古木

シロヤシオ

ヒョーキンな大木


名残の
シャクナゲ


咲き誇る
シロヤシオ

林間に囲まれた登山道からシャクナゲに囲まれたシャクナゲ坂を上り
シャクナゲ平でかろうじて咲いていた名残のシャクナゲを写真に納めつつ進めば
姫シャラやら変わった大木やらシロヤシオやら…
緑に囲まれた登山道を登り詰めれば頂上、日出ヶ岳(百名山)だ

日出ヶ岳頂上
頂上より 正木嶺方面

頂上では大台ケ原からの登山者がチラホラ…
展望も霞んでいて今一、
そんなこんなでさっさと下山です
来た道を小屋に向けてグングン…
小屋着は4:35、
今日一日の行程は 時間にして11時間31分、距離にして17.1㎞、標高差1405.1m
累積上昇2089m、累積下降1313m

とってもよく頑張りました…ヘロヘロだ!

それでも小屋はアットホームな和やかさがあり癒されました
家族連れの子供たちの花火に参加したりで楽しい夜を過ごし、お風呂で汗も流し
疲れも一気に吹っ飛びました


15(日) 
翌日はゆったり朝食を済ませて6:27出立だ
気さくな小屋番さんに挨拶して来た道を下山です
昨日の疲れも無く軽い足取りで堂倉滝までの急な坂道を下り、滝の飛沫を存分に浴びて帰路に就きます

昨日もチラチラ確認できたが今朝の宮川にも居るぞ!デッカイアマゴかな?
そんな散策も楽しみながらグングン下れば、やがて疲れも出始めてちょっとした登り返しがキツイ!
何と云っても10k帰らなきゃ…だもの。
それでも足は動いてくれて、桃の木小屋に泊まった方たちとの擦れ違いを繰り返し桃の木小屋へ…
大休止をして更に下山、
駐車場へは12:10に着だ
小屋から5:43.まっ!そんなもんかな?


帰りに宮川から少し入った所にある温泉、奥伊勢フォレストピア宮川山荘で汗を流し
高速で帰って来ました
心配していた天気も良く、ヘロヘロになりながらの今回の山行
意外に自分の体力にも自信?が持てたかな?
やるじゃん…自分!
                         


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