北穂高岳(3106m) (上高地(1500m)~涸沢(2350m)~北穂高岳(3106m)~涸沢岳(3110m)~ 奥穂高岳(3190m)~前穂高岳(3090.2m)~岳沢小屋(2180m)) |
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2013.9/5(木)~7(土) | 5名 |
いよいよ北穂である 昨年から計画を頼まれて、山の仲間と一年越しの計画実行である 経験の薄いメンバー三名とベテランのHさん、リーダーを任されるが、ホントに? と心もとない自分と…5名でのパーティだ メンバーの力量を考えて小屋泊、それも2泊と楽々の計画だ、後は天候次第だ 少々天気が気になるが決行する。何とか無事に楽しく行けますように… |
9/5(木) | | (1日目) |
前日まで台風の影響で強い雨を降らす低気圧が日本を北上していて、山への計画実行を躊躇させていたが 前日の夜7時に予報を確認すると前線は北へ去り明日から晴れそうな気配だ 去年から認めた計画でもあり、最悪涸沢まででもいいかぁ~と言う事で決行を決断する。 朝4時集合、天気は今一で雲は厚いがこれから晴れる事を期待しつつ沢渡へ下道を走る 沢渡駐車場はガラガラだ。タクシー乗り場横に新設された川上商店目の前の駐車場に案内され駐車 日割り500円で三日分支払、五人用のタクシーでお得に上高地へ バスターミナルはひっそりしていて人影もまばらだ、準備を整え河童橋へ、一応恒例の全員写真 穂高連峰は残念ながら雲に覆われていたが明神方面には青空が広がり今後の好天を期待させられる 梓川沿いに進み、明神では川向こうの穂高神社をお参りして安全祈願、徳沢では一休み そうして新村橋から奥又白池を仰ぎ見て横尾へ到着、ここで大休止だ |
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横尾からは横尾大橋を渡り屏風岩を左にずっと巻きながら 横尾谷沿いにゆったりと高度を上げ 本谷橋で沢を渡り右岸へ その間、何度も訪れると新しい発見があちらこちらに… 横尾岩小屋跡も初めて見つけたし、屏風の岩場の滝も幾つも見つけたし 本谷橋は前回は雪の中だったが今回は、初めて確認できたね。 橋からは雨に降られ雨具装着、汗ばむ中、急登が始まり息を切らすが なんとなく秋の始まり的な様子が伺えて気持ち良く歩ける。 やがて谷も涸沢沿いに分岐して振り返れば横尾尾根が雲との境に 線を描いて横たわっている、あの向こうは槍沢だ。 |
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小雨に降られながらよく整備された登山道を グングン登れば、こいのぼりが目印の涸沢ヒュッテが 遠くに確認できる まだまだだなぁ… 全員雨具の下は汗だくで、着いてからのビアを思い浮かべてか 一気に奮起して今宵の小屋を目指す |
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涸沢源流部の急登を詰めればやがて雪渓の残る涸沢小屋への分岐に辿り着き、ここからの石段を詰めると 涸沢のテン場だ、全部で10張り位かな?ここまで来ると一気に視界が開け 穂高の山並みが一望…と行きたい所だが、今日は曇っていて中腹までの展望だけで明日へのお預けだ 薊やらトリカブトやらオンダテの中の石の階段を登り詰め…到着!今宵は涸沢小屋に泊まります それも贅沢に個室です。 小屋に着くや否や荷揚げのヘリコプターの航空相も見られてラッキー 早々手続きを済ませて部屋で着替え、オノズト生ビール待夢! 昔の話に盛り上がり元気なオジサン軍団の宴は延々と続くのでした 後は夕方のテラスで山並みを見ながら涸沢を満喫し、食事を済ませれば深い眠りの世界に早々と浸るのでした |
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9/7(金) (2日目) |
① | 北穂高岳頂上より北穂南 峰を望む。南峰と並ん で今から行くピークが ある。その先に頭が二 つに割れたドームが聳 える。ドームの左を巻 いて涸沢側から滝谷側 へ進む |
② | 先ずは北穂分岐から南峰 稜線ピークに向けて 急峻な岩稜帯を登る |
③ | 北穂南峰からのピークに て、ここの足元から 滝谷第四尾根方向の 岩場を下る 高度感あるが足元は しっかりしている |
④目印を辿ってドームへ | ⑤いざ、下りませう |
⑥今度は急峻な登りだ | ⑦ドームは涸沢側を巻き | ⑧ちょっとしたテラスで落ち着く | ⑨滝谷側の鎖場 |
⑩鎖頼りに慎重に下る |
⑩涸沢側の巨岩の裾を |
⑪次は高度感が凄い滝谷 C沢右叉上部だ |
⑫最低コル手前で振り返る |
⑬滝谷D沢、 ここは第四尾根の頭 |
⑭最低コルから延びる涸沢槍 尾根は涸沢から延びる南西尾根 |
⑮最低コルから涸沢俯瞰 |
⑯涸沢槍に向けての核心部切り 立った岩場に鎖、梯子の連続だ |
⑰鎖、梯子と慎重に 滝谷D沢に落ち込んでいる |
⑱高度感が凄いですなぁ 一つ間違えば怖いぞ |
⑲まだまだ緊張は続くのです ほぼ垂直の涸沢槍はキツイデスぞ |
⑳涸沢槍を制覇したらこれだもの いよいよ最後の急登だ |
㉑雪渓の残るD沢のコルを背に急 峻な岩場を登る頼もしきメンバー |
㉒見上げればこれでもかぁ…と 鎖が見えますぞ…終わりにしてよ |
㉓見上げればこれでもかぁ…と 鎖が見えますぞ…終わりにしてよ |
㉔やっとの思いで南西尾根に出 ました、涸沢岳は直ぐそこだ |
いやぁ~、なかなかやるじゃん!涸沢縦走 手足をフルフルでの2時間18分、達成感一入です 時間も早いし天気も良いし… ちょっくらゆったり休憩しますか? 奥穂に雲が舞い上げる光景、その先のロバの耳 ジャンダルムを眺めつつ、涸沢を俯瞰しつつ 目指す穂高岳山荘を見下ろしつつ… |
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穂高岳山荘に到着すれば…宴だぁ ここは生ビール無いもんね…ゆったり暮れて行く一日の終わりを 山並み見つめながら過ごせるなんて… なんて贅沢な時間なんだろう お腹も一杯になって何時しか深い眠りについていました。 充実の一日を終えて… |
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9/7(土) | (3日目) |
翌朝は早いので…とお弁当をお願いして朝4:00起床、小屋のロビー前のテーブルでお弁当のほう葉ずしを食べ 今日は奥穂高経由の前穂登頂で長い岳沢を下るロングな行程に備える 西穂への縦走か?北穂へか?多くの人達が暗い内から出かけているようだ、 外へ出て見れば雨こそ降っていないが厚い雲に覆われて辺りは暗く風も強い! 寒さを気にして雨合羽を上下着込み明るくなってからの出発を待つ、5:00だ 少しばかり空が白みかけ周りを見渡せるようになった頃、先ずは奥穂に向けて出発、5:20だ |
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風が強い中、慎重に小屋前の奥穂へのルートを登る 意外に強い風で初めてのメンバーを気遣いながら 垂直の梯子を大きな声を出しながら注意を喚起しつつ 何とか無事にクリアーする 取り敢えず第一関門突破だ |
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その後は晴れていればロケーションの良い 岩場の登山道を奥穂に登頂するのだが、相変わらずの ガス模様…ロケーションは無く迷い尾根を直角に 間違わない様に進めばガスの中の奥穂高に到着 取り敢えず全員で写真を撮ってもらい早々前穂に向かう ここからは初体験、慎重に行こう! |
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だそれでもずっ~とガスの中、雨では無いがガスで濡れながらカッパを着込んで吊尾根を行く いきなり鎖場かよ!出足は意外に厳しいが、そこを越えれば縦走路だ ガスのお陰で高度感は全く無い。 吊尾根縦走の3パーティ位の人達と抜きつぬかれつを繰り返しやがて最低コルの分岐へ ここで少し休むが紀美子平は直ぐだった。 |
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紀美子平へ到着しザックをデポして前穂を目指す、かなりの急登だがここもガスのお陰で高度感ゼロ 両手両足で岩場を登り、多分涸沢側だろう?岩屑の登山道を前穂を回り込むように登れば頂上だ 全くロケーションは無く、写真を撮って早々に紀美子平へ戻る 吊尾根と言い、前穂と言い…も一度来たいね。 紀美子平で休憩後、大きな岩の後ろから落ち込むような岩場を降りて岳沢にルートをとる この下山の出足も意外に厳しい |
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紀美子平から前穂頂上へ…早々に下山し休憩後岳沢へ向かう | |||||
厳しい岩場をクリアーしつつ下れば少しづつ雲が割れて視界が時々広がるがあっという間にまた塞がる そんなこんなの天気の中急登のコースをヒタスラ下る やがて岳沢小屋が眼下に拝めるようになればパノラマ展望台だ 晴れてれば素晴らしい光景だろうな?想像の世界を頭で描く ここからの下山道は急なガレ場が多く登って来る人達と擦れ違うが皆キツソウに顔をゆがめているじゃないか 頑張れ!と声を掛けあい擦れ違う |
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梯子を幾つか越えていると急に雨に襲われ雨具を着込む…本降りだね 雨の中、岳沢小屋で昼食待夢、カレーが美味しかったね 後は雨の中ヒタスラ下り長い岳沢コースの終点は梓川の右岸だ ここからは観光用の歩道を河童橋に向けて行くが、こんな雨にもかかわらず結構な観光客が歩いてござる。 ツアーだから中止も出来ないのかな? 雨の上高地もなかなか良いもんだけれどね? 梓川沿いをヒタスラ歩きやがて河童橋へ…その後は上高地バスターミナル ここで恒例の河童焼きをみんなで頬張りタクシーで駐車場へ帰って来ました タクシーを降りればサプライズ!駐車場の川上商店が温泉を作ったから… タダでいいから入って行け!と誘われる 断る理由も無く温泉へ 洗い場も無い素朴な温泉設備だがお湯は中の湯と同じ源泉と言う事で疲れを癒して 帰りに更に皆を誘って奈川のとうじそばを賞味して… 皆さん、大満足で帰路に就きました。 |
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