木曽駒ヶ岳(2956.3m)

(宝剣岳2931m)
登山口千畳敷 2612m
(菅の台より千畳敷までバスロープウエイ、菅の台から登山口迄、標高差1762m)
千畳敷~駒ケ岳までの標高差344m
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2013.7/12(金) 山岳会3名+1名=合計4名

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出逢った花や鳥たち

今年の二月、山に魅力を見出せないで居るI君を誘って深田久弥の終焉の茅ヶ岳を訪れたのは
記憶に新しいが、天気も最高、季節的に頂上からの展望も期待できそう!
そんな日に出掛けたのだったが…
思わぬアクシデントで頂上を踏まずして、帰路に就いてから初めての山行だ。
I君、今度こそ!!素晴らしい山行を!!

I君の足の故障から半年、リハビリを兼ねて、あまり無理も無く登れて…それでいて3000m級を
満喫出来て、アルプスが見える展望で、花も綺麗…そんな山に誘いたいなぁ…と探せば

あるじゃないか!こんな素晴らしい山が!!

そんなこんなで会の女性二人も同行して木曽の駒ケ岳を訪れる事に…
そろそろコマクサも咲いてるかな?


7/12(金) 
海に近い知多から走って来るI君は1時間半のハンディがあり、それを考慮しても
集合時間は4:30だ。信頼のおける彼は時間通りに来てくれて、我が愛車で、今回参加の会の女性二人を
拾いに隣町へ…5:00、今回のメンバー4名で高速を走り駒ケ岳登山バスの乗り場である
菅の台へは駒ケ岳での朝食待夢も入れて6:40着だ。
7:30の始発のバス待ちは既に50名ほどの列が出来ていて、乗り遅れまいと早々に準備して列の仲間に。

バスは時間通り7:30始発だ、バス一台で間に合わず臨時を増発させて対応が行き届いている
(北岳の山梨交通とはえらい違いだね!やるじゃん、伊那バス)

そんなこんなでロープウエーも当然増発、待つ事10分遅れ、計画より20分遅れで千畳敷へ到着だ。

見上げれば素晴らしい青空の泣けるよな晴れた空が広がっている
バス券購入で並びしらび平へ…ロープウエィも第二便に乗れて絵葉書のような晴れた千畳敷へ     
           
早々に準備して先ずは雪渓歩きから…8:30出発だ
雪が溶けたばかりなのか期待していたお花畑はまだ
新芽すら出ていない…そんな登山道を登りやがて急登の
始まる八丁坂だ。歩荷の若者が3人程、野菜やらなんやらの
大きな荷を担いで…今日は今までで一番天気が良い!
そう教えてくれた。
仰ぎ見れば本当に真っ青な青空が広がっている
そうして振り返れば、南アルプスのシルエットや
駒ヶ根の街が逆光に遮られて墨絵のような世界を見せてくれている
どっと滲み出る汗を拭きながら休み休みに登り詰める
           


八丁坂の真ん中あたり、丁度オットセイ岩を左に見ながら行くと
ちらほらと花が咲き始め、眩しいばかりの陽に照らされて輝いている

ツガザクラ~ヨツバシオガマ~ハクサンイチゲ~コイワカガミ~ミヤマキンバイ
  
  

写真に納めながらジグザグの急登を登り詰めると乗越浄土に出る、平日なのに賑やかだ
少し体調の悪いKさんを気遣ってしっかり休憩を摂ると、調子を取り戻したのか?
目の前の宝剣岳やら南アルプスに浮かぶ富士山やら眺めてテンションあがりっ放し!
元気満々だ
           

宝剣の頭には誰か立っていて…それを見て怯むどころか行く気満々の
女性二人…いいのかなぁ?
まっ!宝剣岳は帰りにして取り敢えず駒ケ岳の山頂に向かう事に
先ずは宝剣山荘の脇から切り立った天狗岩に圧倒され
コマクサこそ咲いていなかったが多くの花に見とれながら
先ずは中岳へ
           
宝剣山荘から中岳への道すがら多くの花たちに出逢う
ミヤマキンバイ~コイワカガミ~アオノツガザクラ~チングルマ


乗越浄土~宝剣山荘~天狗荘とゆるゆるのハイキングコースをルンルン気分で歩き
中岳トラバース道を左に見て行きは真っ直ぐ中岳頂上へ
中岳頂上は?ここには左右に岩が突き出ていて、どちらが頂上なのか解らない
ここで今まで見えなかった駒ケ岳の山頂を目の前に見る。

取り敢えず南の岩を山頂と勝手に決めつけるが北の方が高かったかも?

           
ひょうきんなI君はリハビリ登山なのに調子が良い様だ、中岳の岩の上でパチリ!
中岳を後にして駒ケ岳へに向けて岩場を下る、途中先日の北岳で出会った方と偶然再会、挨拶を交し
またっ!
ムラサキのオヤマエンドウの咲く登山道を下ればテント場と併設した駒ケ岳頂上山荘へ出る
ここで女性陣は200円の協力金を支払ってのトイレ休憩だ
その先も足元には花が咲き、なかなか前に進めないが、なんやかんやと駒ケ岳へ到着だ。


オヤマリンドウの花畑~キバナシャクナゲ~ミヤマキンバイ~チングルマ~ヨツバシオガマ
などが沢山咲き乱れ、爽やかな空と花畑、実にいいなぁ
           
駒ケ岳頂上には何故か木曽側と伊那側にそれぞれ社があり、どちらにも
手を合わせるが、それぞれの駒ケ岳に寄せる思いが…歴史が
あるようだ。ここも賑やかだなぁ、
花やら景色を写真に納め宝剣に向けて引き返す事に…
駒ケ岳頂上山荘からは中岳のトラバース道、馬の背コースを行くが
前知識なく突入してビックリだ
結構な岩場で鎖ありでシビアなコースだった
でも、おかげで宝剣岳の練習になったかな?
途中でコマウスユキソウを見つけて、パチリ
        
途中三ノ沢岳への沢登をした滑川を眼下に見て結構険しい岩場の
登山道を宝剣山荘に向けて戻る


この馬の背コースにも花が一杯
ハクサンイチゲ、オヤマエンドウ、ツガザクラ、コイワカガミ、
ミヤマキンバイなどなど…
何と行ってもコマウスユキソウが綺麗に咲いている
           
馬の背コースを堪能して宝剣小屋に戻り、いよいよ宝剣岳へのチャレンジだ
女性陣は全く怯むことなく行けイケダ、休むことを知らない。
宝剣岳に向けてガレ場を登ればいよいよ鎖場へ…、あんな急な所をどうやつて登るのかなぁ~
ってな所を下から見上げるが、その場に行ってみればみんななんてことは無くクリアだ
本当に皆体力あるなぁ、
宝剣岳の岩場には3人ほど先客が見えるが直ぐに下山され、暫く我々だけで独占だ
ツルツルの天に聳える岩場に立ってみるが怖くて怖くて…

頂上からは南アルプス、富士山、八ヶ岳、目の前の三ノ沢岳、空木岳へ延びる中央アルプス
御嶽山が見えるが、北アルプス、白山方面は雲の中だ


ピークでの写真に納めて貰い、皆もチャレンジするが頂点手前でパチリ、賢明な判断だね
後から見えた単独の方に写真を撮ってもらい下山開始だ
        宝剣岳頂上で…取り敢えず               帰りの岩場にて
           
宝剣岳から極楽平に向けての岩場の下山道は鎖場続きでかなり厳しい…が、超楽しいコースだ
慎重に確保しながら下れば問題ないが、気を許せば谷底へ転落ってのも在り得そうだ
そんなこんなで慎重に下る


岩のトンネル~垂直に登る鎖場、切り立った断崖の鎖場など楽しいコースだ

所で皆さん、食事を忘れて岩に夢中でしたね
鎖場を終えてひと段落、三の沢との分岐の広場で思い出したように
昼食待夢だ、時間は12:15、丁度お昼だね
20分程景色を楽しみながら休憩して、極楽平へ

その後はニセ宝剣、サギダルの頭の麓を
ヤマハハコ、イワツメクサ、タカネツメクサ、タカネシオガマ
などが咲く登山道を下り
雪渓の残る下山道を千畳敷へと戻った
           
極楽平からはいきなり雪渓、急勾配を慎重に下り
途中見つけたクモマスミレとミツバオウレン、ショウジョウバカマ
などを写真に納めグングン下山だ


下山途中、真っ白な雪渓とナナカマドのしっとりしたみずみずしい
緑のコントラストが易しく目に潤いを与えてくれて
それはそれは優しい

           
千畳敷からは込み合う時期のチョイ前と言う事もあり
待つことなく順調にロープウエイとバスを乗り継いで
菅の台まで帰って来ました
菅の台到着は2:20分、計画よりも順調な帰りの時間でした

今回の締めくくりは駒ヶ根のこぶしの湯
ここでゆっくりして、中央道での帰り道、南アルプスを
満喫しながらのドライブでの帰路でした。

晴れを予想していた今回の山行、
でも、ここまで青空が広がってくれるとは…
それにコマクサこそ見れなかったけれど、多くの花が出迎えてくれて
リハビリ後初の本格山登りのI君、今回の山行で山の良さは
伝わったかな?
全てにおいて満足な日帰り山行となりました
皆さん、お疲れ様でした

 

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