北岳(3193m) (キタダケソウ目的) 登山口1520m(芦安より広河原までバス、登山口から標高差1673m) |
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2013.6/29(土)~30(日) |
昨年の7月末、白根三山を縦走し今回2度目の北岳にチャレンジだ もちろん今回の目的はキタダケソウを写真に納める…だ 梅雨の真っ最中で今一つ天気予報がうまくないが、 まっ!雨でもいいかぁ… |
6/29(土) / / |
今回の山行前に伊那は狐狸での集いがあり、思い切って3連休とし、ゆっくり芦安のバス停に向かっった。 伊那で朝をみんなで過ごし、昼に分かれていざ山梨へ、高遠から杖突峠を経て茅野へ、 ここから諏訪まで引き換えし諏訪湖湖畔を満喫だ。久しぶりだね…諏訪湖湖畔、 わざわざ此処で『大石屋』は無いだろう?そう思うが目に付いたので遅い昼食は中華そばだ。 |
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諏訪湖を後にして下道を北杜市へ向かい、ついでに 韮崎まで足を延ばしアピタで買い物、地酒をゲット、 芦安到着は7時位だったかな?第一駐車場は8割方 満車でゆったり第二で独宴を開き、9時には ぐっすりだ。 |
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翌朝は4時に目が覚めるがまだ大丈夫だろう… とユックリし5時チョイ前に乗り合いタクシー乗り場に、 なんだ?長蛇の列じゃないか? 結局5;40には乗れずに6:30のバスに並び直し 何とか広河原に辿り着いた それにしても、乗り合いタクシーもバスも 会社が違うとはいえ連動が無く段取りも悪く 甚だ呆れてしまうが文句を言う気にもならない |
朝から疲れてしまいました 次回からは今回を教訓として早く並ばなきゃね |
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① 広河原7:30出発、登山の注意を促すお巡りさんから、今年は雪が多いから気負付けて… 見上げれば青空だが北岳には雲がかかっている様だ 大樺沢はどうしようかな?そんな迷いを抱いたまま野呂川を渡り広河原山荘へ、 ここで再度登山道の状況を聞くとやはり雪は多いらしい。 やがて白根尾池小屋分岐を過ぎて解り辛い沢へのルート①を間違えずに進む。 (前回はここが分からず、お池へ行ってしまった) 沢の音を聞きながら暫くゆるゆると登れば橋の架かった沢を横切り最初の雪渓へ、ここはトラバースして 次なる大樺沢の雪渓は直ぐだ。 途中、真っ白なヒメウツギやミヤマカラマツ、ニリンソウなどに出逢う。 |
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大樺沢を安全に6本アイゼン装着でゆったりと登り詰めると 二俣だ、さてどうするべかな? 多くの人が軽アイゼンやツボ足で八本歯のコルに 向かっているが?安全登山を基本として 右叉を肩の小屋に向かう事として歩き始める 団体さんをスルーさせてもらって結構な急登をグングンと行くが、 久しぶりのテントを詰め込んだザックが重い、 そこは花に助けられて写真に納めながら息を整えつつ…で 何とかこうにか、途中の雪渓をツボ足でクリアし 草すべりの分岐に辿り着いた 雪渓より上のダケカンバが雪から解き放たれて天上に向かって 伸びている様が、山は生きてるなぁ、実感だ。 |
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右又コースで見つけた花々 ミヤマキンバイ キバナノコマノツメ マイズルソウ ミネサクラ ハクサンチドリ シナノキンバイ ショウジョウバカマ ニリンソウ?葉が違うような? |
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草すべり合流では思いっきりガスっていて景色は無く九十九折れの急登を、新芽の息吹に後押しされながら ユックリ登り詰めれば森林限界だ、大きな雪渓が現れるが、雪渓の縁を大きく回り込むように進めば そこは小太郎尾根との分岐だ、ガスって視界が悪いが看板は確認できる 足元のキバナシャクナゲ、アオノツガザクラ、コイワカガミなどに目を奪われて下を向いて歩いていたが 拾い尾根に出た途端… |
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なんだろう?自分の居る頭上だけがパーッと晴れた様な? どんどん雲が開けて青空が顔を出してくれた訳で? 感動だ 一気にモノクロの世界が鮮やかに… ハクサンイチゲやイワベンケイ、オヤマエンドウの其々の彩が 目に眩しく飛込んで来る 陽を浴びたミヤマキンバイ、イワウメ、ツガザクラ イワツメグサ、岩場に咲くキバナノコマノツメなど きりがないなぁ |
空がパーッと晴れて彩鮮やかに… |
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ハクサンイチゲ イワベンケイ オヤマエンドウ ミヤマキンバイ イワウメ ツガザクラ イワツメグサ ミヤマタネツケバナ |
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この晴れた稜線に自分しかいないと思っていたら…あらら? 登山道に横たわってハクサンイチゲの白い花を一眼レフで必死に納めている男女発見! 近づいて挨拶すると??どこかでお逢いしたような? 『あのう~、ブログとかやってますか?』『やってますよ』 こちらは毎日の様に見させて貰っているブログの家主、まきchinちゃんとごろ太君でした、 始めまして。 何処かで出会えるかな?って勝手に想像していたけれど、こんなに早くに偶然が訪れるとは?? 空が晴れて、そんな出逢いありで楽しくなっちゃいます 少しお喋りして先に肩の小屋へ…受付を済ませ、目の前のテン場は雪に覆われていて 小屋から少し下ったシャクナゲの咲くハイマツ帯のテン場が今宵の館です。 ビールとワインを仕入れてお隣どおし、山スキーの話をいろいろ聞かせて貰い楽しいひと時です 一緒にテン場に付いた若者二人も交え、お喋りは尽きず、単独が花開いて楽しいテン場になりました 何時だろう?館設営は12時過ぎ、お喋りに一旦きりを付けてお昼寝待夢していたら…ザァ~… 結構しっかり降られましたがテントの中でゆったりで濡れずにセーフ、 雨が止めば、八ヶ岳、目の前の鳳凰三山もうっすら顔を覗かせて、いい感じの夕暮れ時です 鳳凰三山方面 北岳 甲斐駒方面 |
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後は、ぐだ愚だとテン場での楽しい時をゆったりと過ごして お腹も満足した頃、知らずしらずに熟眠だ。 久しぶりの単独テント泊だが意外に元気で 目的のキタダケソウへの思いが膨らんで 眠りについていました。 |
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6/30(日) / |
携帯電話のケタタマシイ目覚ましの音に、飛び起きる、3:00だ、テント内で感じる外は真っ暗な感じ、 そのまままた眠りに…、次に同じ携帯の音に起こされたのは3:30だ、知らず知らづに合わせなおしたのだろう? 飛び起きて取り敢えず外を見ると快晴じゃないか!それも少しばかり明るくなりつつあるような? ガバッと飛び起き、朝食とカメラ、それに最低必需品をザックに詰め込みテントから出る。 快晴で、北岳を登るライトの灯りがチラチラ… 今日の行程の計画が頭の中を一気に駆け巡り、なんとなく出来上がる、 『先ずは山頂にて御来光、次に下ってキタダケソウ、後は北岳山頂に戻りテン場へ帰る。 朝食は帰りの山頂か?帰ったテン場か?多分8時までには帰れるだろう?』 そんな事が頭の中で出来上がるが早いか、足は頂上に向けて、肩の小屋の軒を通りグングン進んでいた。 前方の灯りは既に見えない、その代り後方から3ヶの灯りが追いかけて来る様だ、 ヘッドライトの灯り頼りに岩場を登り詰めれば一つ目のピークに立つ、この頃は既に明るくなっていた 一旦下り山頂到着は4:15、歩き始めが3:40だから35分で頂上だ、昨日大樺沢で出逢った団体さんの他は 二組の男女と自分だけだ、 彩の移り行く天空ショーを目の当たりにし、神秘の世界が素晴らしい 今、ここに自分がいて、このパノラマショーを全身で感じられている事に感謝だ 御来光をしっかり拝ンだ後は、 八本歯のコルの方面に向けて下りだ 明るくなった登山道には色んな花が眩しく咲いていた。取り敢えず写真は後回しにして キタダケソウを目指す |
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昨日テン場の方からの情報を基に北岳山荘との分岐を八本歯のコル方面へ、 人の気配は全く無く、朝陽を独り占めしている ここいら辺りにはオヤマエンドウ、ミヤマオダマキ、ハクサンイチゲ がこれでもかぁ~と咲き乱れている いずれも朝露に濡れてしっとり綺麗だ |
間ノ岳へと続く尾根 |
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八本歯のコルから北岳山荘へのトラバース道を入って行くと、雪の為危険、 進入禁止の柵が張られているが、ちょいとそこまで…と入らせて貰えば 念願のキタダケソウ、やっと出会えましたね。 |
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くどい位に写真に納め、再度北岳へ登り返しです、途中テン場での若者二人と出逢いのお二人と擦れ違い キタダケソウの場所の確認を仕合いつつ、別れを告げて肩の小屋へ戻って来ました 戻る途中で出会った花… 肩の小屋ではトイレ改修工事の真っ最中で、ヘリで簡易トイレを運んでいて 思わぬヘリの航空ショーもしっかり楽しまさせて貰ったりして… |
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そんなこんなで航空ショーも楽しみ、我が館へ帰って来たのはまだ早朝?6:45でした 充実した北岳の朝を満喫して、忘れていた朝食を済ませゆっくりテントを片付けたのは7:40 テン場を後にして下山します。 相変わらずこの季節の登山道には花が咲き乱れて楽しい下山です ショウジョウバカマ~シナノキンバイ~ニリンソウ、クリンソウ~ナナカマド 下山は草すべりを下り、二か所の雪渓を横切って白根尾池小屋経由です 小屋でトイレを拝借し、一気に急な斜面を下って10:15発の乗り合いタクシーで広河原から芦安まで帰って来ました 10:55、芦安着だ! 帰りのレポは殆ど無しですが、途中マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウを見つけました 芦安では温泉で汗を流し、時間も早かったので下道で諏訪経由、伊北インターで高速に乗り家路です。 今回の北岳の目標は、この時期にしか見られないキタダケソウ、 そのキタダケソウにも逢えたし…それ以外の沢山の花にも出会えたし… 何と行ってもサプライズの出逢いもあってとても楽しい山歩きになりました とっても楽しかったなぁ |
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