将棊頭山~濃ヶ池 (2736m)
聖職の碑を訪ねて
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2011.9/24(土)

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今週の台風15号は我が町の映像がテレビで多く流れて、皆心配してくれた。皆の反響に少し驚いているのと
反面、ありがたいなぁ…と目が潤む。
そんな訳で懐かしい人達からのメールやら電話に誘われて伊那へ行きたくなり山行を計画する。
それならば、前から気になっていた濃ヶ池と聖職の碑を目的にと調べると、桂小場からの日帰りが良さそうで
早速計画書を提出して、夜、下道で走り登山決行となる。
天気は最高の晴れになる予定だが、果たしてどんな山なのか?楽しみだ
そうしてその夜は楽しい伊那での夜が待っている。
狐狸でゆっくり飲めるなぁ。(これが一番の目的かな?)



中津でお土産の栗きんとんを買いR19号を只管走り、権兵衛峠を抜ければ直ぐに伊那道だ
トンネルを超えた所から見る伊那の夜景は絶景だ!
そこから昔、単身赴任して居た頃良く汲みに来た行者の水の湧く小黒川キャンプ場を過ぎれば
登山道のある桂小場に到着だ。多治見から140㎞、9:30到着だ。
斜めったPを避けてPの少し上の小黒川に架かる橋の横のスペースに駐車し、
早々に何時もの独宴!
翌日の為に早めに眠りに就く。
空は快晴、満天の星空だった。

9/24(土)

朝は快調に目覚めPを見渡せば2人ほど準備に取り掛かっていた。今日は出来れば濃ヶ池まで
足を延ばし、まったりゆったりしたいなぁ、と言う思いがあり早めの出発とし5:30に出発だ。
桂小場コースを将棊頭山目指します。

登山口から直ぐに小黒川発電所に続く導水管があり、その横に整備された登山道が続く
少しの急登を終えて平坦な道を快適に進む頃既に朝陽が射し足を繋いだ友が現われてくれる。

今日は皆、素晴らしいご来光を拝んで居るんだろうなぁ…羨ましいです。

最初の谷間に『ぶどうの泉』と記された水場があるがうんちくを写真に収めて先を急ぐ。
登山道はちりめん坂と名付けられており、それはそれは見事な檜の整立した山で
それを越すと広葉樹の雑木林に入り崩落地を高巻きすると
水場、野田場に到着だ。
これがまたとっても美味しい水で喉をしっかり潤すことが出来た。

先はクマザサの茂る平坦な道となり横山集落からの登山道との合流があり、直ぐに権兵衛峠
からの道と合流する馬返しに出る。少し登るとピークには祠があり手を合わせる
直ぐに奈良井からの合流点、白川分岐がありここからまた針葉樹林帯の登りとなり
一汗かいた所で大樽小屋に辿り着く。(7:25、登山口から1:45)
行動食でエネルギーを補給してトイレを拝借、
さぁ!ここからが胸突き八丁ノ頭までメインの急登の筈だ!気合いだ!

桂小場登山口 野田場 奈良井の分岐 大樽小屋 心が洗われるなぁ
最初の急登かな?と思われる所を登りきると白樺やダケカンバのの中を平坦な道が続き
やがてベンチのある6合目に到着、直ぐ弘法の大岩を巻く様に登るとやがて木々の間から
槍、穂高、笠ヶ岳が真っ青な空を背にして良く見える。頂上でのロケーションに期待してぐんぐん登る
ごつごつした岩場になり、8:40、案内看板のみの津島神社を過ぎると7合目到着。
木々の背が低くなり陽射しが温かく身体に纏わり付く様になり、振り返ると
伊那の街、南アルプス、八ヶ岳が見えるようになる。良い景色だ。
やっと9:07に胸突き八丁ノ頭に出る。
此処からは森林限界となり一気に視界が開け稜線と空を眺めながらの登山となる

それにしても今日は雲一つ無い最高の天気だ!今日、来て良かった。

分水嶺で
山荘にトラバースする夏道とピークを目指す冬道に分かれるが迷わず冬道をピークに向けてGO!
登りながら本当に今日来て良かった!と何度も心で叫んだ。
素晴らしい展望だ!
常念、槍、穂高、笠ヶ岳、焼岳、乗鞍、御岳、遠く白山、八ヶ岳、南アルプス、
目の前に宝剣、駒ケ岳の山並みと稜線、白い岩と真っ赤なウラシマツツジ、
最高です。

そんなこんなで感動の真っただ中で9:46、将棊頭山に到着。
全てを独り占めだぁ

6合目 北アルプス 伊那と南アルプス 胸突八丁ノ頭 霜柱だ! すっばらしい
八ヶ岳
 
南アルプス(富士山も見えました)
 
北アルプス
御岳山 乗鞍岳 駒ケ岳
暫く写真を撮り景色を満喫した後濃ヶ池に向けて出発だ。
途中の天水岩では水がしっかり凍っており山はもう直ぐ冬だな?

流石にここまで来ると登山客も賑やかになり幾人かと挨拶を交わしながらの稜線漫歩となる
まず第一の目的の聖職の碑で手を合わせ、昔見た映画を思い出す。
伊那の友人達も皆此処まで来ているんだな、同じ地を踏んだんだな?と思うと一入だ。

ハイ松の登山道を更に進むと濃ヶ池の分岐となり池に向けて下る。
この間多くの人に聖職の碑はまだ遠いですか?直ぐ其処ですよ。
皆、ロープウエーで登って来た人達だろう、若いカッップルが多い、

濃ヶ池は水が少なく思ったより神秘さに欠けている様な気がしたが、でも、まったりするには
良いところだ。
幾人の人達が池の畔でランチタイムなんで、南アルプス一望できる畔から少し離れた所を
分捕ってまったり待夢とする。
前回からお気に入りのレトルトカレーにパパットライスだ。乾燥ご飯はなんだか味気なくって
この頃は野菜なんぞも歩荷している。
最高のロケーションとすっばらしい青空に   かんぱーい!
聖職の碑 濃ヶ池 最高のおつまみ
1時間ほどまったり至福の時を過ごし、12:13に濃ヶ池を後にする。
来た道は意外に軽やかに登れて、天水岩の手前でトラバースして西駒山荘に向かう。
山荘では布団干し日和か?屋根一杯にカラフルに布団が並べられていた。
水場で補給し夏道を歩く、途中花や眼下の伊那の街なんぞを写真に収めて登って来た道と合流し
只管下る。登るときはそんなでも無かったがいざ下り始めると意外に急で滑らないよう神経を使う。
2組のパーティとすれ違うが、今日は泊まりなんだろう
こんな天気に泊まれて満天の星空が羨ましいと思う。


2:35
やがて信大ルートに出るが、来た道を帰るよりは…と迷わず進むが標識に『迷』と書いてあったのが
少し気になる。
下り始めから背丈ほどの笹薮があり、先を心配したが直ぐにしっかりした明確な登山道と
赤いテープが沢山案内してくれており迷う事は無さそうだ。
2:52、シラベ平管理所への分岐を右に折れ管理所に向かう。
下のほうに川が音を立てて流れているのが見えるが結構高度がある。ここからは山肌をトラバース気味
に道が続いているのだが登山道と言うより山師の道のような細く滑りそうな所もあり要注意だ
やがて3:17、望学台という開けた場所に出て分岐している道を右に進む。
ここは野鳥が沢山居てなかなかの所でしたよ。

此処からは杉やら檜の樹林帯をジグザグに急斜面が続く、いい加減飽きて来た頃(3:46)に
沢に辿り着く。すごい音を立てて轟々と流れている。とっても釣りにはならないなぁ

沢伝いにしばらく歩くと信大西駒実習林と書かれた建物と看板があり、ここを拠点としている様子だ
先にある木の橋を渡ればそろそろ林道かな?と思いきや期待は裏切られ
大きな堰堤が目に飛び込む
まだ新しい階段を上って下りるとやっと河原に出るが林道は未だかいな??
鋸の帰りに戸台川を延々歩いて疲れた事を思い出すが、ここはそんなにはないだろう?

期待通り舗装された林道は直ぐにあり、車へは4:17に戻りました。
信大ルートは意外に遠かったな

西駒山荘 伊那の街 分岐 シラベ平 望学台 実習林下
     
今回は単身で伊那に居た時から行きたかったルートで
聖職の碑と濃ヶ池が目的だった
素晴らしい天気で、ピークからのロケーションも素晴らしく
とてもお気に入りのコースとなりました
次回は車をデポして
中央アルプスを縦走したいな
  
巨大な堰堤
   

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